四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

京の旅(その5)きよみづ

2010-03-01 06:27:16 | 生かされて今日
 ちゃわん坂をのぼり107才で亡くなられた大西良慶貫主や年末恒例の今年の漢字1字を大書される森 清範師の清水寺(世界遺産)には、韓国の旅行団が来ていてにぎやかでした。徳川家光が1633年に再建したという清水の舞台ではスナップ写真のハングル語が飛び交います。「ようこそ円高の日本へ」。韓国青年がひとり観音の石塔に向かい何度も礼拝をして信仰心の篤さをすがすがしく示していました。
 芽がけむる桜の木々、谷からは命の喜びの囀りが湧きあがります。春の胎動です。24歳の与謝野晶子の名吟は、
「清水(きよみづ)へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢う人みなうつくしき」、晶子の匂い立つ京の春ですね。祇園といえば吉井 勇
「かにかくに祇園はこひし寝(ぬ)るときも枕の下を水のながるる」、歌碑が白川沿いにあります。彼のオヤジさんは明治維新の薩摩藩士、蛮勇が歌人の息子を得ておもしろい。
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