四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

賛仏の声

2006-04-10 07:04:55 | 俳句
 東京国立博物館の本館前で天台宗僧侶による「声明(しょうみょう)」の公演がありました。仏をたたえる読経、いわば仏教音楽が、春宵の上野に潮騒のように響き渡り500人が身じろがずに聞き入りました。キリスト教で云う賛美歌です。清きお顔の老壮青の僧侶たちが、彩りの法衣に身を包み、独特のリズム、美しいハーモニーを響かせました。仏教が伝わってきたシルクロードや最澄、空海、円仁様方の渡海の景色をも浮び、煩悩にまみれている身を透明にすがすがしくしてくれた感じです。有難うございました。
 ♪春の闇身を声明に漉(こ)されゐる   駿
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花祭り

2006-04-08 16:14:49 | 生かされて今日
 4月8日は釈尊の誕生日で、花祭あるいは潅仏会(かんぶつえ)といいます。お釈迦さまの悟りの根幹は、①諸行無常(都合のいいことも悪いこともすべては変化する)、②諸法無我(全ては相互依存、関係しあうもの)。この真理に逆らう見方を「顛倒(でんどう)」と言い、自己中心の妄想こそ人生苦の根源と断じておられます。原因は自分、相手(縁)ではない。「自分が変われば、相手が変わる」は暮らしに生きる仏教の教えです。
  『潅仏の日に生まれ逢ふ鹿(か)の子哉』芭蕉翁
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目からウロコ

2006-04-06 14:20:49 | 俳句
 うつくしいですね、桃の花は。やはり中国的な美のように感じます。今朝、眼科へ右目の充血を診ていただきましら、ポロンとなにかが落ちました。目からうろこが落ちると申しますが、小豆大の脂肪の硬いかたまりでした。幾年もかかって成長したものと先生が申されます。仏教では「眼根(げんこん)の罪」と云い、我(が)にとらわれて他を見てしまう生活習慣の結果でしょうか。苦のもとは「顛倒(てんどう)」である、へんてこなレンズの眼鏡をかけているのが原因と法華経にあります。「とらわれず、支えられていることに感謝する」まともな眼鏡に替えよとの釈尊の私への慈悲のご説法と受けとめました。

 ♪医者帰りなずなの花の背くらべ  駿 (なずなはペンペン草)
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丹沢のふもと

2006-04-04 18:08:48 | 生かされて今日
 神奈川県秦野市にある戸川公園は丹沢山系の入口です。おおすみ山居(さんきょ)で句会をしました。45名が春浅い水無川のせせらぎ、風の吊橋や山ふところを散策、吟行して茶室にあふれんばかり。山がちなので平地より春が遅い感じでした。木の芽だちがかすみのように吊橋にかかって幻想的です。
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海軍道路の花ざかり

2006-04-03 13:28:28 | 生かされて今日
 横浜市瀬谷区の海軍道路は、往時軍用列車が走っていた直線3KMの道路で、600本の桜並木のボリュームが凄い。長い花の雲は初めて見ました。歩行者天国にして頂くといいですのに・・・。圧倒的な花ざかりに俳句も出来ませんでした。おすすめです。
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かなまら祭

2006-04-02 21:38:32 | 生かされて今日
 川崎市大師駅前の金山神社の奇祭には、なぜか和服、帯(足はスニーカー)の外人さんが多いのはナンデダロー。国際的なお祭です。子孫繁栄の立派な男性のシンボルが町を練り歩きました。江戸時代の川崎宿の飯盛り女たちの病よけを源にしているそうです。見物の女性のしゃぶるキャンデーもシンボルの形、神社にある大型のそれにはまたがる女性が続出です。
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海と桜と

2006-04-02 07:29:54 | 生かされて今日
 横須賀の衣笠山は桜の100選の一つで、桜の上に海が流れる景色が素晴らしい。東京湾は海の銀座通りで、頻繁に船が行き来します。ペリーの黒船も150年まえに遊弋しました。尾根ぞいに衣笠城址があります。鎌倉時代に三浦一族の拠点でしたが、当時はまだ平家方だった畠山重忠に攻められて落城しました。
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