カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

遠望・・・薬師寺&さらに・・・ 勝間田池の畔

2011年03月11日 | ☆ ふるさと・大和

近鉄西ノ京駅近くに「幸」と言うお好み焼やさんがあった。
お昼の時間がかなり過ぎていたし、空腹だったのでこれから勝間田池まで歩くには、やはりここで好きなお好みを食べていった方が良いと、暖簾をくぐった。



お馴染みさんの中に一人入った、いちげんさんの私だったが、何の違和感も感じることなく、愉快な話題のやり取りが、「おかあさん」と呼ぶのにぴったりの楽しいおかみさんだった。
焼ける間にふと頭を上げて目に入ったのは、勝間田池に映える薬師寺の2枚の写真だった。
殊に雪の日の写真の美しさに「この写真は・・・?」と思わず訊ねた。
二度行ったことのある大好きなアングルだった。
「お客さんに貰ったのですよ。」「良いですね。ここ大好きな場所です。」
写真の話題はそこで途切れた。
美味しいお好み焼を、ふーふーと食べている時また一人のお客さんが見えた。
お馴染みさんらしい。
「あの写真を撮ったのはこの人ですよ。」おかあさんが教えてくれた。
「この人勝間田池へ帰りに連れて行ってあげて。」とおかあさん。
おかあさんとカメラマンさんに感謝しながら、お店を出た。
西ノ京の住人、とんとん・とんさんとの出会いは、「幸」のおかあさんが取り持ってくださったもので、薬師寺を通して良いご縁の日だった。


            



勝間田池からの最初の一枚

やがて見慣れた病院の建物が見えたが、その手前に、工事中の覆いの掛かった建物があり、案内していただかなかったら、この辺りで迷ったかもしれない。
「東塔と西塔の間に塔が見えますか?薄くですが・・・。あれが興福寺の五重塔ですよ。」
注意してよくみると確かに塔が見える。


さらに撮影の位置を少し移動すると、左の端に東大寺が入った。
山焼きのこげ後の残った若草山をバックにして、右から薬師寺の東塔、遠くだけれど興福寺の五重塔、中央に薬師寺の西塔、さらに薬師寺の金堂、一番左の端の遠望に東大寺と、勝間田池からの揃い踏みが一つのアングルにはいる場所であることを教えてもらった。


アンティークに加工すると、近代的なものがかくれて、1300年前に時が後戻りしたような錯覚に陥り当時は、こんなだったのだろうかと画像を眺めながら思ってみる。観音寺~井戸寺

コメント (6)
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