秋の気配

里帰りしていた孫たち3人は昨夜、迎えに来た父に連れられて帰っていった。
窓の外をのんびり見る時間が戻ってきた。賑やかで楽しい10日間だった。
食事の用意、後片付け、大洗濯、買い物等々。きりきり動いていた10日間だったような気がする。PCにゆっくり向かうことが出来るのは、殆ど深夜だった。

そんな忙しい毎日だったが、床に就くとき、「今日もいい1日だったなあ」と充実した日が送れた事を何かに感謝したい気分だった。

誰かのために、生きる日々。これが大きな支えになっている。
自分のためにだけ生きていることの、幾層倍のエネルギーを与えられる。

嘗ては、家族のため、仕事のため、役に立っていると思っていたことが、一つ二つと背負っていた荷を降ろすように、なくなってしまった今、たとえ夏休みの10日であっても、この子達のために役立っていると思える時間が、本当に有難かった。

「来て嬉し、帰って嬉し・・・」と言うけれど。私は「帰って淋し・・・」に暫くはなりそうだ。

ゆっくり眺めることもなかった、窓越しの空に、秋の気配を感じている。