
梅の木に造られた鳥の巣
縁側の網戸の張替えをしてもらった。
その時梯子に登っていた人が、鳥の巣を見つけた。
雛も卵も勿論親鳥もいなくて、子育てを終わって巣立った後らしい。
昨年末、剪定をしてもらう余裕もなかったので、今年は伸び放題の庭木を幸に、何の鳥か、ここを宿を決めたらしい。
木の下に入って見上げるとその残骸が見えるが、縁側の椅子からは全く見えない。
いつもその椅子に座っていた私なのに、鳥の鳴き声さえ聴いていなかったのである。

一番先に蒔いた朝顔の種が、ネットを掴んでどんどん伸びている。
GWの頃、プランターに息子が、例年のように朝顔の種蒔きをした。
昨年は棒を立てて蔓を伸ばしていたが、今年はネットを張った。
その手伝いをした頃には、本葉が出て、蔓を少し伸ばしかけていた。

長い間花を見たいからと、蒔く時期に差をつけていた。
これは一番後で蒔いた朝顔。
今やっと双葉が出てきている。
その双葉と同じくらいの小さな小さなアマガエルが、定位置のように朝顔の傍にいる。
朝夕にかけてもらえる水を待って、双葉をじっと眺めている。
季節がどんどん進んでいるのに、私は何を見ていたのだろう。
以前はもっと身の回りのことにも好奇心を持っていたはずだ。
以前はもっと身の回りのことにも好奇心を持っていたはずだ。