まだまだ青かった時分、私の前に頻繁に現れてゐた人と似たやうな姿の人を、昼下がりの交差点で見る。あの當時、その人がどういふ真意(つもり)で私の前に現れるのか、まだまだ青かった私には測りかねた。その人のことで、周りからはよく冷やかされたが、私は常に外堀を深く掘った上で、その人と接してゐた。やがてその人とは縁が無くなり、いらい消息を氣にしたこともない。が、今日に見かけた姿のよく似た人が、友人と談笑しなが . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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