何年ぶりかで、朝の「通勤時間帯」の驛を利用する。乗車降車の利用客たちの、相変はらずなふて腐れた表情を眺めてゐると、なるほどこのクニの不景氣はこのヒトたちが自分で作り出してゐることがよくわかる。電車が到着したホームの頭上からは、「空いてゐる扉からさっさと乗れ」と、驛員が高い調子で煽り散らす聲が降ってゐる。朝からあんな調子でキャンキャンやられたら、なるほど癇の立つのが顔に出さうだ。浮世の平日の、この時 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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