觀世流梅若萬三郎派による「松風」を、ラジオ放送で聴く。その昔、須磨の流人となった在原行平の寵愛を受けた當地の海女姉妹の、時空を超えた狂おしき戀慕ものがたり。學生時代に先代觀世銕之丞のシテで一度觀た記憶があるほかは、もっぱらラジオ放送の謠でばかり接する世阿彌の自信作。曲の後半、慕情のあまり松の木を行平と見誤って狂亂する姉を妹が制止するもそれを振り切り、地謠がすかさず「立ち別れ……」と受けて音楽的に盛 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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