都心忘所、古くからの町に住宅と小寺院が軒を寄せる道で、まだ新しいお堂に逢ふ。道から自由に入れるやうだったので、ゆっくり足を進めると、なかには三体の尊像がおはします。阿彌陀彿を中心に、右侍は觀音菩薩、左侍は普賢菩薩なり。いづれも浮世の俗人を救ふ靈験云々、まさに我がことなり、心静かに今と御縁を結ぶ。そして、散策中らしき初老夫婦が「お参りして行かうか……」と頷いているところと入れ替はる。この頃はよく、 . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。