時折のぞく陽と、キンと冷えた空氣のせめぎ合ふ日中、近所の軒先で蠟梅がだいぶ笑ふやうになった。その許に立つと豊潤な薫りに包まれて、いまが真冬であることをしばし忘れさせてくれる。住めば都、ここにあり。 . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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