迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

これからの冬仕度。

2019-10-29 17:05:00 | 浮世見聞記
自販機が順次“つめた~い”から“あたたか~い”に切り替はり、これからいよいよ寒ひ季節になるのだと云ふ実感を強くする。



希少さゆゑに有り難がってゐる“KING”にも“あたたか~い”が登場したので、どれどれと購入す。


温かさで苦味が明確になり、昔のままの「冬の味」をここに思ひ出す。



さて今年の冬は──


さう考へやうとして、

當たり前が當たり前でなくなりつつある現今を知る。


ふとした天の匙加減で、

人間それぞれの計画や思惑など、

簡単に崩され、或ひは流さるる。



味わふための苦さは、

濁った苦味となって、

私に強ひ目覚めを求めるのだ。



目覚めなければ、

永遠に眠ったままにさせらるる。


それが當世。



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