自販機が順次“つめた~い”から“あたたか~い”に切り替はり、これからいよいよ寒ひ季節になるのだと云ふ実感を強くする。
希少さゆゑに有り難がってゐる“KING”にも“あたたか~い”が登場したので、どれどれと購入す。
希少さゆゑに有り難がってゐる“KING”にも“あたたか~い”が登場したので、どれどれと購入す。
温かさで苦味が明確になり、昔のままの「冬の味」をここに思ひ出す。
さて今年の冬は──
さう考へやうとして、
當たり前が當たり前でなくなりつつある現今を知る。
ふとした天の匙加減で、
人間それぞれの計画や思惑など、
簡単に崩され、或ひは流さるる。
味わふための苦さは、
濁った苦味となって、
私に強ひ目覚めを求めるのだ。
目覚めなければ、
永遠に眠ったままにさせらるる。
それが當世。