日中は籠城しながら「歴史」を観て、讀んで、謠って日没までを過ごし、それから散歩に出る。
隣町の驛ちかくまで来ると、學生らしき“裸顔”混じりの團体が、大衆飲食店の前で思案の最中。
感染者を出した大學に籍をおく學生たちが、あちこちで“立入拒否”に遭ってゐる云々。
その元凶が、すなはちこれなり。
浮世狎れして小狡さばかりを身に付けたかうした太平樂どもに、自分の仕事を邪魔などされてたまるか……!
私も雇用者の立場だったら、間違ひなく同じ宣告をしてゐる。
ご近所の臺所からは、トントントン……、と包丁の音。
常に変はらぬ生活の聲。
さて、明日はなにが見られるかな。