迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

時代の刻影。

2021-06-02 18:10:00 | 浮世見聞記


平塚市美術館の「川瀬巴水展」を観る。


紆余曲折を経て大正時代に木版画家として登場し、戰後に没するまで美しき日本を彫り續けた藝術家の、數々の名品で辿る一代記。


輪郭と色遣ひの一つ一つがとても鮮明な画風は、風景画でその魅力がさらに發揮される。



しかも川瀬巴水が目にして紙へ残したそれら風景は、現在(いま)では喪はれたものが多いため、その場所の往年の風景を知る貴重な資料としての価値も併せ持つ。


そして私はなによりも、青を基調とした夜景世界に、



小林清親のそれとはまた違った魅力に遊んで、今日の土産とする。






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