迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく─“スター2000”横浜大桟橋にあらわる。

2017-04-12 18:57:37 | 鐵路
京浜急行の2000形が横浜港の大桟橋に現れた、との話しを聞きつけ、さっそく現地を訪れる。

大桟橋内の売店が並ぶ一角に、先日オープンした京浜急行のグッズショップ、「おとどけいきゅう」のなかに設けられた2000形の正面を模ったモニュメントが、すなわちそれ。



正前に商品を載せたワゴンの置かれてゐるのが、なんとも無粋でガッカリではある。

それはさておき、種別が“快特”ではなくて“特急”であるところに、晩年を迎へた2000形の現実を思わせる一方、行き先が「羽田空港」となってゐるところに、“エアポート急行”として再び一花咲かせた嬉しさがある。

モニュメントの車番は、現在もリバイバルカラーで現役続行中の“2011”だが、内部の運転席は、先ごろ廃車になった2038号車のものをそのまま使用して再現され、



運転席うしろの三人掛けシートや吊革なども、そのまま使用されてゐる。



ハンドルは、フィーバーしたお仲間や幼児(ジャリ)がいじくり倒すのを防ぐためか、動かないやうに固定されてゐるが、なかなか使ひ込まれた感のあるそれは、「長らくお疲れ様でした」と、つひねぎらひの言葉を掛けたくなるやうな感動をすらおぼえる。


2000形の後継車2100形や、バリエーションを増やしつつある新1000形が現在の京浜急行の“顔”となってゐるなかーもっとも車番がなければ全て同じ顔つきだが……ーかういふ形で2000形が生きてゐることは、ファンとしてありがたい限りだ。


何度も言ってゐることながら、京浜急行2000形は、わたしのなかでは永遠のスターなのである!
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