迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

寒觀価禍。

2024-10-21 21:38:00 | 浮世見聞記
明け方に寒さで目を覺まされ、上着を羽織って再び寝床に潜り込む。

いよいよ一年の締めとなるかういふ寒さがつひに訪れたか、私は待ち侘びてゐたぞよ、と。

昼には町内を灯油の移動販賣車が巡回してゐた。



ああ待ち侘びてゐたぞよ、この季節!



精米の品薄と亂痴氣便乗値上げに腹を立て、ひと夏を即席御飯でやり過ごしてゐたが、今日より先日にいくらか安く手に入った精米を開封し、炊飯米に戻す。


あくまでも假に、だが。

スーパーマーケットを“調査”して回ってゐると、今では精米より即席米のはうがよく賣れてゐる。

當り前だ。

あんなバカげた価格では、もう國民食ではない。

便乗値上げは、結局は自分たちの首を締めることも學べない、令和ニッポン人。









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