前から樂しみにしてゐた美術展が今日から開催の予定だったが、二日遅らせて二十日からに変更となる。
なんであれ、いま流行りの「中止」とならなかったことに、一筋の光明を見る。
静かに観るものにつひては、それで良いのではないかと思ふ──もっとも近頃は黙って観ると云ふ機能が無い老爺婆が耳に付くが──。
営利第一主義の興行者根性もここに相果てる。
なんであれ、いま流行りの「中止」とならなかったことに、一筋の光明を見る。
能樂はお役所主催の公演は全滅したが、各々の流派や能樂師が企画した公演は、お客のマスク着用厳守など感染予防を徹底した上で、決行してゐる。
静かに観るものにつひては、それで良いのではないかと思ふ──もっとも近頃は黙って観ると云ふ機能が無い老爺婆が耳に付くが──。
國立劇場は三月公演もろもろが全滅、四月も引き續きのやうで、今年は観やうかと考へてゐる五月の前進座公演がちと気になる。
同じやうなものをやってゐる木挽町はまだ数日残しに賭けてゐたが、
営利第一主義の興行者根性もここに相果てる。
来る四月は手猿樂師として参加する予定だった催しが一件中止となり、まう一件はまだ検討中とのこと。
茶番大運動會實行委員會の「予定通り実施!」との怪気焔ぶりと云ひ、私たち一般國民はあまりにも事實を知らされずにゐる──
それだけは確實な、いまだ“春”を感じられない今日(こんにち)。