迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

なにをもって歴史と見るか。

2017-04-09 19:36:13 | 浮世見聞記
横浜開港資料館にて、「時を超えて ハマの史跡の物語」展を見る。



時代の流れと共にその土地も姿を変えていくのは、世の必定だ。

しかし、かつてはここに何があり、どのやうな人たちが生活していたのか─

それを知っておくことも、大事なことだ。

そこには確かに、“人間の生活”といふ文化が、存在していたからだ。





この頃は都心も郊外も地方も、ありきたりな町並みばかりが続いて、いっこうに“文化”といふものを、感じないことがある。

すべてが、横ならび。

ほかとの違ひがあって、そこで初めて文化といふものが生まれることを考へると、さう遠くない将来、『史跡』と考へ自体が、 消滅するのではあるまいか……。
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