『流行を引き起こしたデルタ株でゲノム(全遺伝情報)の変異を修復する酵素が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性がある』──
よって、疫病そのものが死滅したと考へられる云々。
確認された感染者數が減少してゐるのは事實と受け止めて、ほぼ差し支へないと云ふことか。
それでも全く明るい話題に聞こえないのは、これで“第六波”の芽が摘まれたわけではないからだ。
どこかの衆院選立候補者の陣屋では、相変はらず集團感染が發生してゐる。
これが地元の噺ならば、私はこの者に一票を投じてやるところだ。
昨年には中止の知らせが届ひた秋と冬それぞれの催しにつひて、今年は音沙汰がない。
私がいま浮世でもっとも気がかりのは、その事だ。