迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

恵みの“ちから”。

2018-06-10 22:52:10 | 浮世見聞記
ふと部屋の天井を見たら、いつの間にやら侵入した虫を、蜘蛛が狙ってゐた。

逃げる虫を、蜘蛛が執拗に追ひかける。

羽の生えてゐるその虫は、一度は飛んで難を逃れたが、再び追ひ詰められて、万事休す。

蜘蛛はじりじりと接近し、つひに飛びかかって取り押さへた!



蜘蛛は家の中の害虫を食べてくれる、人間にとっては有難ひ『神の使ひ』であることは聞ひてゐたが、その瞬間を見たのは今回が初めて。

それにしても、我が部屋で生物の“弱肉強食”を見やうとは、思わなかった。

なんであれ、灯りに寄って来る鬱陶しいものを片付けてくれて、感謝である。





私が大阪に住んでゐた当時の後輩が、現在では故郷の九州で治安を守る職に就き、地域の防犯に活躍してゐると云ふことを、たまたまニュースで知る。



目的をしっかりと持ち、頑張って生きてゐるらしい彼の様子に、嬉しさと、「自分もしっかりせな!」と、奮ひ立つものを覚える。
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