東京圏が平年より三日はやく「梅雨明けしたとみられる」云々。
さぁ夏、
夏である。
樂しい知らせで盛り上がりさうな、令和三年夏のはじまり……。
その元凶たる茶番大運動會の胴元が藝州廣島に侵入、
平和記念公園におゐて、しおらしげな茶番劇を演じる。
被爆地と被爆者、そして亡くなった多くの人々への侮辱のほかなく、この國はしょせん外威に無力な敗戰國に過ぎないことを、ここに思ひ知らされる。
かうした權力の著しい誤亂用は、令和といふ時代を象徴する“汚點”として、永く歴史に刻まれることだらう。
もはや茶番大運動會をめぐる騒動も、ここまで現實乖離がひどくなると、、
「そっちで勝手にやってゐろ」、
としか思はなくなってくる。
二年前、参加を申し込んだものの、運營のやり方が気に食はなくて参加を蹴った催事の企画團体から、今秋の開催予定に向けて参加者を募集する旨のハガキが届ひてゐた。
この時世に安全な開催が出来るものならやってみろ!──
私はハガキを即座に破り棄てた。
だうも気に食はないと感じた二年前の直感は、やはり正しかったのだ。
私は自分の氣持ちにだけは正直に生き、そしてそれを憚ることなく表現する。
私は手猿樂師といふ、
表現者である。