大阪の四天王寺へ、嵐家のご先祖と、師匠に新年の挨拶に訪れる。
大阪に住んでゐた時代から今日に至るまで、何度となく挨拶に伺ってゐるが、新年の挨拶は大阪を離れて以来、初めてではないだらうか。
今年も嵐家一門の末席として宜しくお願ひ致します、と新年早々に挨拶が叶った令和六年は、大いなる幸發進と思ひたい。
大阪を離れた現在、私は旅行者として大阪の街に逢ひ、鐵道に乗るが、たちまちここで生活してゐたあの頃の感覺に戻り、地元民のやうな氣分で行動してゐたりする。
私には、この感覺のまだ生きてゐることが嬉しい。
師匠との御縁で大阪が私の第二の故郷(ふるさと)となってゐることは、私の一生の財産であることを、ここに再認識する。