迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

歴史を守れるか否か。

2020-11-09 20:21:00 | 浮世見聞記
横浜市中区北仲通五丁目、馬車道の近くには、かつて大正時代の古い倉庫があった。

しかし、ここもご多分に漏れずタワーマンションを建てるとやらで取り壊され、ガッカリさせられたものだが、いつの間にか下層部をかつての倉庫の姿に復元した商業施設となってゐた。



もちろん復元は外観のみ、なかの店舗は「……」。

私にはまったく興味の外。



それでも地下に遺構を残すことで、



かつて横濱の歴史財産であった体面を、なんとか保つ。



私は両棟の間を通る“歴史広場”に立ち、



こんな國難下でさへなければ、この場所で現代手猿樂を演じられる機會が欲しいもの……、

と思ってゐると、廣場の先でスケボー屋が、警備員に敷地内から出るやう注意されてゐた。


まったく、乞食とスケボー屋はちょっときれいな空間があると、すぐあのやうに湧ひてくる。




中華街は通り抜けるだけでも樂しい。



ここは如何なる時でも、自分たちの文化が守られてゐるからだらう。







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