月初めの恒例、カレンダーを一枚めくり、今日の日付の下に「天一天上終り」とあるのが目に入る。
“今日まではどの方角へ行っても問題なし”──さういふ意味らしい。
差し障りのある方角、「方違(かたたが)へ」を日頃から實行してゐた昔日の名残り。
あれはダメ、これもダメ──
自分勝手に生きてゐる私には決して受け容れ難い咄だ。
が、實は私も同じやうなことを常にやってゐることに気が付く。
「病原菌のゐる方向を避ける」
「有象無象(ヒト)と同じ方向には決して進まない」
すべてはもちろん、
おのれのシアワセのため。