……ありましたな、為政者の肝いりマスク。
東海地方にある下請けの洋服縫製工場が、「一枚のガーゼを十五枚重ねに折って両端をミシンで縫って」云々と、“秘話”を公開もしてゐましたな。
東海地方にある下請けの洋服縫製工場が、「一枚のガーゼを十五枚重ねに折って両端をミシンで縫って」云々と、“秘話”を公開もしてゐましたな。
私は現在(いま)でも、大切に保管しております。
不織布マスクが拂底したあの時、それまでみんなバカにしてゐた従来のガーゼマスクも店から消えた様に、“溺れる者は藁をも摑む”の淺ましさをまざまざと見た思ひでしたから。
気休めどころか、有難い御守りとなることがあるかもしれません。
浮世とは、さういふものです。