迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

やっと、「つきほしひ」。

2019-03-29 15:25:36 | 浮世見聞記



"寒の戻り”の天候なれど、川の向こうの町で鶯の初音を聞く。

聲が甘いところをみると、まだ雛かもしれぬ。

今年もやっと聞けた.…。

と安堵しつつも、昨年まではよく耳にした私の住む町では、いまだ初音に接していないことが気に掛かる。

昨年末あたりから埃くさい土方が入り込んで樹木を伐り払ひ、そこへ安普請な家屋やら集合住宅を建て始めたので、春の使者にそっぽを向かれたのだらうか?


よそから移り住む人間などいらない。



いつもの聲を、私は待ちわびる。






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