知らなかった 英単語今日の発見

映画、ドラマ、小説、ニュース。
毎日たくさん出会う知らないことば。
忘れないようにブログに残していきます。

イギリスとイチイの木

2024年08月16日 | アガサ・クリスティ
 
今回は本を読んだ後に、BBCのドラマも続けて見てみました。

ジョーン・ヒクソン版のミス・マープルシリーズは原作にかなり忠実に作ってありますが、もちろん時間の制約もあるし、原作通りというわけにはいきません。

でも登場人物を減らしたり、都合よく登場人物の一人が、ヒントをくれたりと、うまく変えてあるんですよ。
それから原作では伝えきれない人物の雰囲気が映像だと強烈に印象に残ります。

殺人事件の舞台になる"yew tree lodge" (いちい荘)の主、レックス・フォーテスキューの「嫌な奴」ぶりは、したたり落ちそうなマーマレードを塗ったトーストを食べる様子で見事に描かれていました。

だいたいいつも「原作と違う!」と文句を言う私ですが、このミス・マープルシリーズは、原作、ドラマ、甲乙つけがたい。

大好きな児童書「トムは真夜中の庭で」 にも何度も出てきた、yew tree イチイ。
この「ポケットにライ麦を」でもミステリーの舞台だけでなく重要な小道具になっています。



BBCのドラマでは、最初にこのイチイの木が映し出されるので、こういうところも映像ならではでしょうね。


 
日本語版の表紙はまさにこのイチイでした。


イチイって、なんだかすごくイギリスっぽい。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 毎日お世話になっています、... | トップ | やっとCornwall 登場 カリブ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Lily)
2024-08-22 14:49:29
最新の記事にコメントをしてから、アマゾンで「ポケットにライ麦を」のサンプルを1ページ目だけ、この大きなイチイの実が印象的な宇野さん翻訳版と山本やよいさんの新訳版の両方を読んでみました。
ミス・サマーズについて「仔羊のようにおとなしい女だが、年齢もそう若くないうえに、なによりも陰気くさい顔立ちで損をしていた」と「もう若くはなく、羊みたいに柔和で気弱そうなそうな顔をしている」では受ける印象が少し違ってくるなと思いました。それ以上を読んでいませんが、翻訳本を選ぶとしたら迷いそうです。
返信する
Lilyさん、 (ばっちもんがら)
2024-08-23 22:42:36
この部分で比べてみると新訳の方が原作に忠実で、宇野さんの方はかなり自分なりの解釈が入ってるという印象です。最後までこんな感じなんでしょうか。
翻訳者によってこんなに違うもんなんですね。
返信する

コメントを投稿

アガサ・クリスティ」カテゴリの最新記事