美人の敬語 仕事ができて愛される生き方美人の言葉術 (宝島社新書 267) (宝島社新書) 本郷陽二 宝島社 このアイテムの詳細を見る |
図書館から借りてきました。
「部長はゴルフをやられるのですか?」 はおかしな敬語で
「部長はゴルフをなさいますか?」 が正しいそうです。
でも、今まで私が勤めてきた会社で、上司に「課長もごフルフをなさるんですか?」なんて言ったら、周りがいっせいにぶっと吹きそうですけどね。
やっぱりこの美しい敬語は、それ相当の環境で使わないとなあ。
間違った敬語でかなり流通していて、どうやら今の勢いではこのままずるずると「それも可」となりそうなのが、
「とんでもございません」らしい。
①とんでもございません
②とんでもありません
③とんでもないです
人に褒められてこう答えた場合、正しい敬語になっているのは③だけだそうです。
「とんでもない」というのはこれで一つの言葉なので、途中で分解して、ございませんとかありませんと続けられないそうです。
そうするとよく時代劇で聞く「滅相もございません」も間違っているわけですね。
悪代官に問い詰められた庄屋さん、これからは「滅相もないことでございます」と言いましょうね。
敬語とは違いますが、お店で客に「他の色はありませんか?」と聞かれて、たまたま5色あるうちの白しか無かった場合、
「白しかございません」では駄目で、
「白がございます」というのができる店員さんの応対。
なんていう話も書いてありました。
これで思い出したのが、海外旅行に行った時の帰りの飛行機での客室乗務員の対応です。
夕食は「魚がいいか、肉がいいか」と聞かれて、「魚」と言ったら、 「魚は終わってしまいました」という返事。
だったら最初からそう言えよ!
と思いながら食べ始めました。
その後も肉しかないのに、どっちがいいと次々に聞いていきます。
なかにはもちろん肉を希望して、めでたく肉を獲得できた乗客もいます。
この乗客は「肉しかないから肉にしたわけじゃなくて、肉がいいから肉にした」わけです。
自分で「選択」したのです。
乗務員さん、これを狙ったわけでしょうか。
でもそれじゃどう言えばいいの?と思ってもすぐに「なさいますか?」が出ない私でありました・・・(^^;
「なさい、なさい」と言っているシーンがありました。これは命令形の敬語というものなんでしょうが、「なさる」と同じく、周りが引きそうです。