テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

女子テツのバイブル?

2009-12-04 22:48:19 | ブックス
 ほんものテツの皆さま、ときどきテツの皆さま、
 こんにちは、プチテツのネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 てつゥ……?
 あッ、わきゃッたでス!」

 はい、『テツ』――いわゆる鉄道マニア、鉄道好きの方々を
 そう呼んでおりますね。
 さあ本日は、豪快きわまる女性『テツ』さんの御本を、どうぞ~!



               ―― 女流阿房列車 ――


 
 著者は酒井順子さん、’09年9月に発行されました。
 『阿房』は『あほう』とお読み下さいな。

「あほうゥッ???」

 ええ、アホウです。
 踊るアホウに見るアホウ、のアホウ、ですね。
 でも、そもそも『阿房列車』とは、
 内田百さんの故事?にさかのぼるのです。
 
 『なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う』

 と述べて汽車旅を始めた百先生の前例に倣い、
 大の鉄道好き・酒井さんも列車に乗り込みました。
 
「ふむふむッ!
 おおさかァ、でスかァ~?」

 いいえ、それが……この御本に於いて、
 旅の目的地やテーマを決定するのは酒井さんではなく、
 新潮社の編集者さんたち、なのでした。

 酒井さん、編集者さんたちが繰り出す
 とんでもない命題に従い、
 四苦八苦することになっちゃいます。
 冒頭、酒井さんが身を投じる羽目になったミッションとは――

 《東京の地下鉄全線に一日で乗りませんか》計画!

「うえェッ??
 とうきょうのォ、ちかてつはァ、いッぱいィあるのでスよゥ!?!」

 おぼろげながら、鉄道ファンならずとも、解りますよね? 
 これがいかに、困難な企みであるかは……
 
「うゥッ、そうぞうゥしたくないィでスゥ~」

 別のミッションではさらに驚かされますよ!
 題して、

 《東海道五十三乗りつぎ》始末記~!

 弥次さん喜多さんの東海道五十三次をちょいっと真似して、
 日本橋から京都まで。
 しかし! 途中で乗り継ぎを53回しなくてはなりません!

「……ふァ??」

 編集者の方々と酒井さん、前人未到のこの荒業に挑戦いたします。
 地下鉄、JR、モノレールから、
 なんと芦ノ湖の観光船までも乗り継ぎ経路に用い、
 西の都を目指すのですが……53乗り継ぎ、制覇できるのでしょうか?

「うわァ~んッ!(←抗議の号泣ですか?)
 じゅんこォおねえさんがァ、こわれちゃうゥよゥ~!
 こわいィ~!」

 テツ心を揺さぶる壮大かつ遠大、
 無謀で無茶な冒険の記録!
 ……それにしても、新潮社の編集者さんて、皆さまテツ系?
 会社の総力を挙げ、喜々として酒井さんをサポートする姿勢は
 真正鉄道マニアさん揃いとしか思えませんが……?

「それはそれでェ、こわいィ~!」

 鉄道好きさんはもちろん、
 アクションアドベンチャー好きな御方も?ぜひ!
 あ、駅弁好きな御方にも、おすすめですよ~♪

「むぽッ♪
 かにずしィ、くださァ~いッ!」

 あげませんっ!

 
コメント
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