テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

歴史上初の?メトロミステリ!

2009-12-05 23:09:25 | ブックス
 12月最初の週末、いかがお過ごしでしょうか?
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスッ!」

 本日は、はいっ、御覧の通り、DVDブックの御紹介ですよ~♪
 しかも、前回の記事に続いての《テツ》つながり、な作品です。
 こちらを、どうぞ~!



        ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.13 ――



 制作は英国のグラナダTVさん、
 画像の宝島MOOK版は’09年12月に発行されました。
 このvol.13には、
 『ウィステリア荘(WISTERIA LODGE)』と
 『ブルース・パーティントン設計書(THE BRUCE PARTINGTON PLANS)』
 の2話が収録されています。

「あいかわらずゥ、かちょいいィ、ほーむずさんッ!
 でもォ、どこがァ、てつゥ、なのでスかァ??」

 それはね、なんといっても『ブルース・パーティントン設計書』ですよ。
 
 或る日のこと――
 ホームズさんはたいそう驚きます。
 ここ、ベーカー街221Bに、兄のマイクロフトがやってくる?!?
 自宅とオフィスとディオゲネス・クラブ以外の場所へ、
 マイクロフトが自分から足を運ぶとは!
 いった何事が起こったのか?

「きッとォ、じけんッ!なのでスよゥ!」

 ええ、事件でした。
 国家を揺るがす機密書類盗難紛失事件です!
 マイクロフトさんに説得され、
 調査に乗り出したホームズさんが向かったのは
 地下鉄オールドゲイト駅に程近い事件の現場です。

「あはッ! ちかてつゥ!」

 複雑に交差する線路、
 カーブやポイント――
 ホームズさんはたちまちヒントを読み取ります。
 事件の真相は、鉄路の彼方に……!

 『女流阿房列車』で酒井順子さんは東京の地下鉄全線に乗車しましたが、
 どうやらヴィクトリア朝のロンドンでも
 同様のことを実践していた御方が存在したようです。
 その御方こそ、ホームズさん!
 でなければ、かくも即断できるはずがありません、よね。
 鍵は地下鉄路線にあり!と。

「ほーむずさんッ、てつゥ、だッたのでスねッ!」

 実務系テツさん、或いは、趣味と実益派テツさん、とお呼びすべきでしょうか。
 原作が発表されたのは1908年ですが、
 物語は1895年に起こった、とされています。
 これより以前に、地下鉄ならではの機構を駆使して
 著述されたミステリは……まず無かろうと思われます。
 つまり、史上初の諮問探偵さんは、
 史上初のテツ探偵さんでもあったのでは?

「ぱいおにあァ、でスゥ! えらいッ!」

 もうひとつの作品『ウィステリア荘』は、
 うって変わって、ロマン派的なドラマです。
 スパイ・アクション《鉄道》ミステリと、ドラマチック・ミステリと、
 両方を楽しめるDVDブック、
 おすすめですよ~♪

「ちかてつゥまにあさんにはァ、きにいッてェもらえるゥかもッ!」
 
コメント
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