テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

パワフル伝奇SF~??

2010-02-07 22:55:29 | ブックス
 お寺の境内にちらほらと紅梅が咲いているのを見つけましたよ~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスッ!」
「がるるー!」(←訳:虎でーす!)

 さあ、本日は!
 ……おどろ~な表紙ですね~? 怖そうですね~?
 ホラーなのかしら~?と思ってしまいそうな、
 こちらの御本を、どうぞ~!


 
                    ―― 太古の血脈 ――



 著者は藤木稟さん、’09年10月に発行されました。
 『ANCIENT PEDIGREE』と英題が付されています。

「こッ、こわくゥありませんよッ!
 テディちゃはァ、ひょうしのォ、こんなァ、こんなァ」
「がるぐるがうー?」(←訳:髑髏のことかー?)

 ええ、御本の表紙中央、思わせぶりにドクロさんが描かれておりますね。
 でも確かに、怖くはないんです。
 或いは、怖がっているヒマもない、と評すべきでしょうか。
 怖い~っ!と叫びを上げるより先に、
 物語は物凄いスピードで進行してゆきますので、
 いちいち怖がっていたら身がもちません。

 読み手の私たちも呆れるほどの高速ドラマに巻き込まれてしまう主人公さんは、
 塾の講師さん。
 明日からは、22回目の結婚記念日のお祝いを兼ね、
 旅行に出かける予定でいるんです――
 酒井勝一(さかい・かついち)さんはそんなごく普通の、
 家族思いの働き者さん、でした。

 ある日の帰宅時間、までは。

「むむッ!
 じけんッでスかッ?」
「がるぐるるー!」(←訳:大事件臭いぞ!)

 塾での仕事を終え、もうすぐ我が家……というところで、
 酒井さんの視界に入ってきたのはパトカーの赤いランプ。
 高まる胸騒ぎに度を失いながらも、
 自宅に辿り着いた酒井さんが見出したのは――

「わうゥッ、やぱりィ、こわくなッてきましたでスゥ!」
「がるがるー?」(←訳:ホラーじゃないのかホントに?)

 あっ!という間もなく、
 ええ~っ?な展開の渦に放り込まれてしまう酒井さん。
 ネタバレになるといけませんので
 詳細は申し上げられませんが、
 インディ・ジョーンズやニコラス・ケイジも真っ青の、
 猛スピードで襲い来る冒険の数々に
 酒井さんも読者も目が回ります。

 伝奇ロマンで、
 SFで、
 武闘派アドヴェンチャーな、
 ……もしかしたらちょっとトンデモ系でもある、
 パワーあふれるジェットコースターストーリー!
 ミステリ好きさんに、
 歴史ものや時代小説好きさん、
 オーパーツ大好き!という方々にもおすすめの一冊ですよ。
 《空想力》を駆使して、
 目一杯、お楽しみ下さ~い♪

「??とォ!!がァ、やまもりィでスッ!」
「がるるるるるっ!」(←訳:歴史の基礎知識が試されちゃうっ!) 
コメント
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