ショコラファンの皆さま、本日も――
「ぶーッ!」(←ブーイングです!)
「がるー!」(←訳:ぶー!)
……わかりました、わかりましたってば。
えへん、またもショコラトークに走りたいのは山々なのですが、
今日は久しぶり~の読書ネタに復帰となりました。
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
本日ご紹介いたしますのは、
バレンタインシーズンに相応しく、
《愛の謎》の解明に挑む?勇猛果敢なユーモアミステリです。
さあ、草食系さんも肉食系さんも、こちらを、どうぞ~!
―― 復讐はお好き? ――
著者はカール・ハイアセンさん、原著は2004年に、
日本語文庫版は’07年6月に発行されました。
英原題は『SKINNY DIP』、
’07年度のベストミステリにもランキングされ、
とても評判になった作品です。
「ふくしゅうゥ……なんだかァ、しぇいくすぴあッぽいィでスねッ♪」
「がるーるぅ!」(←訳:悲劇的なのかなぁ!)
舞台は、シェイクスピアの時代からは遠く隔たった現代の、
気候温暖なフロリダの海辺です。
が、主人公のジョーイ・ペローネさんにしてみれば、
現在の状況はシェイクスピアの演劇を超越した
絶対的な悲劇の真っ只中なのでした。
メキシコ湾クルーズの豪華客船から、
夫の手によって夜の海に突き落とされた、なんて!
「ひゃーッ!
それはァ、はんざいィでスゥ!」
「がるるっ!ぐるー!」(←訳:それより泳いでっ!頑張って!)
ええ、そうです。泳がなくては!
学生時代は水泳部の副キャプテンであったジョーイさん、
夫への怒りに燃え、
臆せず泳ぎ始めて……気付きました。
フロリダというとリゾートのイメージが強いのですが、
四月の深夜は海温も低く、
風は強くて、波も高いのです。
泳げども泳げども、
海岸線は、いっこうに近付いてきません。
手足は痺れ、疲労は増すばかり……。
しまったわ。
泳ぐよりも、波間に浮かんで救助を待つべきだったのね。
朦朧とする意識の中、
思い出したのは、このあたりには鮫がウヨウヨいるのだという噂でした……。
「さッ、さめェでスかッ?!?
こわすぎるゥでスゥ!」
「がるー!」(←訳:人喰鮫だな!)
闇の海に流されながら、
ジョーイさんは決意します。
あいつに復讐してやる!
あたしを海に突き落としたあの野郎に、復讐してやるわー!
「……きもちはァ、わかりまスでスねェ……」
「ぐるがる~……」(←:まあね……)
ジョーイさん、どうやって復讐するのでしょう?
いえ、その前に、助かるんでしょうか?
妻をまんまと葬り去った夫の行動は?
夫が何をしたか、薄々真相を勘付いているらしい刑事さんの出方は?
悪人、善人、7フィートのニシキヘビやポメラニアン、
アライグマまでもが入り乱れ、
復讐譚は……なんだか随分とこんがらがってゆくようですが
……ジョーイさん、大丈夫かしら?
「ふぁいとォ!
ひげきのォしゅじんこうさんッ、ふぁいとォでスよッ!」
「がるーぐるがるるー!」(←訳:根性入れて泳ごうー!)
ミステリ好きさん、
ハードボイルド好きさん、
そして、笑えるへんてこストーリーをお探しの御方に、おすすめです。
チョコレートは苦手だけど海外ミステリは好きだという御方への
バレンタインプレゼントにもぴったりの一冊ですよ~♪
「ここでェ、ことわざをォ、ひとつゥ!」
「がるるーがるるーる!」(←訳:復讐は程よく冷めた頃がいちばん美味いのさ!)
えー、良い子ちゃんたち、
復讐は神さまにお任せしましょうね。
「ぶーッ!」(←ブーイングです!)
「がるー!」(←訳:ぶー!)
……わかりました、わかりましたってば。
えへん、またもショコラトークに走りたいのは山々なのですが、
今日は久しぶり~の読書ネタに復帰となりました。
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
本日ご紹介いたしますのは、
バレンタインシーズンに相応しく、
《愛の謎》の解明に挑む?勇猛果敢なユーモアミステリです。
さあ、草食系さんも肉食系さんも、こちらを、どうぞ~!
―― 復讐はお好き? ――
著者はカール・ハイアセンさん、原著は2004年に、
日本語文庫版は’07年6月に発行されました。
英原題は『SKINNY DIP』、
’07年度のベストミステリにもランキングされ、
とても評判になった作品です。
「ふくしゅうゥ……なんだかァ、しぇいくすぴあッぽいィでスねッ♪」
「がるーるぅ!」(←訳:悲劇的なのかなぁ!)
舞台は、シェイクスピアの時代からは遠く隔たった現代の、
気候温暖なフロリダの海辺です。
が、主人公のジョーイ・ペローネさんにしてみれば、
現在の状況はシェイクスピアの演劇を超越した
絶対的な悲劇の真っ只中なのでした。
メキシコ湾クルーズの豪華客船から、
夫の手によって夜の海に突き落とされた、なんて!
「ひゃーッ!
それはァ、はんざいィでスゥ!」
「がるるっ!ぐるー!」(←訳:それより泳いでっ!頑張って!)
ええ、そうです。泳がなくては!
学生時代は水泳部の副キャプテンであったジョーイさん、
夫への怒りに燃え、
臆せず泳ぎ始めて……気付きました。
フロリダというとリゾートのイメージが強いのですが、
四月の深夜は海温も低く、
風は強くて、波も高いのです。
泳げども泳げども、
海岸線は、いっこうに近付いてきません。
手足は痺れ、疲労は増すばかり……。
しまったわ。
泳ぐよりも、波間に浮かんで救助を待つべきだったのね。
朦朧とする意識の中、
思い出したのは、このあたりには鮫がウヨウヨいるのだという噂でした……。
「さッ、さめェでスかッ?!?
こわすぎるゥでスゥ!」
「がるー!」(←訳:人喰鮫だな!)
闇の海に流されながら、
ジョーイさんは決意します。
あいつに復讐してやる!
あたしを海に突き落としたあの野郎に、復讐してやるわー!
「……きもちはァ、わかりまスでスねェ……」
「ぐるがる~……」(←:まあね……)
ジョーイさん、どうやって復讐するのでしょう?
いえ、その前に、助かるんでしょうか?
妻をまんまと葬り去った夫の行動は?
夫が何をしたか、薄々真相を勘付いているらしい刑事さんの出方は?
悪人、善人、7フィートのニシキヘビやポメラニアン、
アライグマまでもが入り乱れ、
復讐譚は……なんだか随分とこんがらがってゆくようですが
……ジョーイさん、大丈夫かしら?
「ふぁいとォ!
ひげきのォしゅじんこうさんッ、ふぁいとォでスよッ!」
「がるーぐるがるるー!」(←訳:根性入れて泳ごうー!)
ミステリ好きさん、
ハードボイルド好きさん、
そして、笑えるへんてこストーリーをお探しの御方に、おすすめです。
チョコレートは苦手だけど海外ミステリは好きだという御方への
バレンタインプレゼントにもぴったりの一冊ですよ~♪
「ここでェ、ことわざをォ、ひとつゥ!」
「がるるーがるるーる!」(←訳:復讐は程よく冷めた頃がいちばん美味いのさ!)
えー、良い子ちゃんたち、
復讐は神さまにお任せしましょうね。