テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

文士さんのテーブル♪

2010-02-19 23:24:12 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。皆さま、今日も腹ペコしてますかっ?

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 いえすゥ!もちろんッ、はらぺこォ~!」
「がるる~!がるるっ!」(←訳:虎です!同じく腹ペコ!)

 わかりました。
 では、いっそう腹ペコ度が進行してしまう危険な御本を、
 腹ペコな皆さまのために!
 はいっ、こちらを、どうぞ~!


 
                   ―― 作家の食卓 ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、’05年7月に発行されました。
 昭和の文豪さん・文学者さんたちが愛好したメニューやお店、
 食卓をめぐるエッセイ、
 食にまつわるエピソードなどが紹介された
 食欲増進まっしぐら!な御本です♪

「こだわりのォ、ごはんッ!でスねッ」
「がるる……」(←訳:凝ってる……)

 美意識も見識もあり、
 好き嫌いもはっきりしているのが、
 功成り名遂げた《文士》さんたち。
 
 有名店の、あのお料理を食べたい。
 老舗さんの、あのお味でなければ。
 そして、ちょっと意外にも、
 ウチのおくさんの手料理がいちばん美味しい!
 と、言っちゃったりして。

「……さりげなくゥ、わがままァ、でスゥ~」
「がるーる!」(←訳:我儘オッケーだよ!)

 壇一雄さんはこう書きます。
 《この地上で、私は買出しほど、好きな仕事はない》

 澁澤龍彦さんは、旅先でこう嘆くのです。
 《早く家に帰ってうまいもの食いたいなー》

 御本の表紙になっているのは、
 澁澤さんの大の好物、
 甘鯛の唐揚げ。
 北鎌倉にある澁澤邸の、緑豊かなお庭のテーブルに、
 相模湾で獲れた甘鯛のお料理がのぼる……
 いかにも澁澤さんらしいなぁと思ってしまうのです。

「もふふッ♪ どんなァ、おあじィかなッ♪」
「がるるるっ!」(←訳:旨いに決まってるよ!)

 先日、海野弘さんの『スキャンダルの世界史』を御紹介しましたが、
 この御本32ページに掲載されている
 海野さんのエッセイも微笑ましいような、
 行間からバターの香りが上ってくるような……
 
 フランスの文豪プルーストさんは、
 チキン以外のお肉は食べず、
 舌平目が好きで、
 甘~いお菓子が大好き♪
 マドレーヌ?
 うん、マドレーヌといったら
 フォーブル・サントノーレ街のルバテのものでなくちゃ!
 何故かって?
 それは、お母さんがそうしていたから。

「……ふぁァ~、ままのォあじィ、でスかァ~」
「がる~ぐるる~」(←訳:プルーストらしいね~)

 洋食、和食、中華に、おやつ。
 作家さんの趣味と嗜好、
 子どものような素顔が活写される
 《食卓》百景。
 腹ペコ食いしん坊さんたちに、おすすめです!

「さっかさんもォ、おなかはァすくのでスよッ♪」
「がるるーがるる!」(←訳:文学は食欲だ!) 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする