テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 戦国ファンタジスタ! ~

2010-09-10 23:30:45 | ブックス
 千葉にある『ネズミのくに』ではハロウィンパレードが!
 『PLAZA』さん他バラエティショップでもカボチャのディスプレイが!
 秋!ですねえ……こんにちは、カボチャ好きなネーさです♪

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるる!がるるるがる!」(←訳:虎です!ハロウィンだね!)

 カボチャのオレンジ色にわくわくしつつ……
 でも、ですね、
 本日ご紹介いたします物語の時代には、
 日本にカボチャは無かったようです。
 それはいつか、と申しますと……
 はいっ、こちらを、どうぞ~!



                   ―― 早雲の軍配者 ――


 
 著者は富樫倫太郎さん、’10年2月に発行されました。
 今日(9月10日)付けの朝日新聞に
 この御本の広告が掲載されておりましたが、
 ふっふっふっ、そうなんです!
 いま、読巧者さんたちに注目されている時代小説がこちら!なんです♪

「うむむゥ? ひさびさのォ、じだいものッ、でスかッ」
「がるがるるっ!」(←訳:しかも戦国時代だっ!)

 戦国時代――と言いましても、
 時代モノでは非常にポピュラーな、
 信長さんや秀吉さん、家康さんが覇権を争う時代ではありません。
 それよりは数十年も遡る十六世紀初頭あたりの出来事です。

 北条早雲。
 いえ、この物語の頃には、早雲さん、家督を譲り、
 宗瑞(そうずい)と号して、
 もはや戦装束を身にまとうこともない、
 気ままな日々を送っております。

「ゆうゆうじてきィ、でスゥ~」
「がるるる~」(←訳:のんびり~)

 のんびり……出来たら、いいんですけれど、
 なんといっても乱世です。戦国時代です。
 国を守るためには、隠居した後だってガンバらなくちゃ!

「ふァ? どうやッてェ??」
「がるぐるる?」(←訳:何をするの?)

 一言でいうなら――

 人材発掘!!

「ふむむッ!」
「がるるっ!」

 宗瑞さんの目に留まったのは、
 小太郎くんという少年でした。

 両親は既になく、
 妹と祖母を養うため、野良仕事をしながら、
 下働きをしている御寺の住持さまの好意で
 学問をしている小太郎くん。
 野に埋もれさせるには、
 あまりにもったいない!

 宗瑞さん、住持さんたちは相談し、
 小太郎くんにさらなる学びの場を用意いたします。
 坂東の、
 いえ、当時の日本きっての学問所――
 『足利学校』。
 小太郎くんを、そこへ!

 軍配者すなわち一流の軍師を目指して!

「わううゥ~、ぐんしさんッ!」
「ぐるるがる~…」(←訳:道は遠そう~…)

 少年・小太郎くんの歩むは、
 はたしてイバラの道か、
 智の栄冠が待つ道か?
 『足利学校』で彼が学ぶのは、選ぶのは……どちら?

「むずかしィもんだいィ、でスゥ!」
「ぐるるぐる……」(←訳:学ぶって大変だ……)

 信長さんたちの時代にくらべると、
 いささか不慣れで、初耳な事柄も多い、
 早雲さんたちの時代。
 ですが、小太郎くんが私たち読み手を
 ぐんぐん引っ張っていってくれます!
 週末には、どうぞ、小さな軍配者とともに、
 楽しい時代旅行を!

「おおものにィ、なろうねッ、こたろうくんッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:乗り越えよう乱世!)
  
コメント
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