(♪カラ~ンコロ~ンカラ~ン♪…と始業の鐘が聞こえてきました)
えへん、皆さま、おほようございま~す!
ネーさの読書お授業もどきの時間がやってまいりましたよ。
では、出席をとりましょう。
テディちゃくん!
「ふァいッ!」
虎くん!
「がるっ!」
はい、たいへん良いお返事をいただいたところで、
今日のテキストは、こちらでーす!
―― 本日は、お日柄もよく ――
著者は原田マハさん、’10年8月に発行されました。
早速ですが、注目~!
この御本のキーポイントは、ここです!
《スープ皿に顔を突っこんだ女》!
「……ふァ??」
「……ぐるっ??」
繰り返しましょう、スープ皿に顔!ですよ。
あら、テディちゃ、ポカンとしてるけれど、
これは大切なポイントなのよ。
御本の主人公にして語り手、
二ノ宮こと葉(にのみや・ことは)さんの身に、
実際に起こった、
そしてその後の彼女の人生を大きく変える出来事が
他ならぬ《スープ皿に顔》だったんです。
幼なじみの結婚式に招かれたこと葉さん、
某社の社長さんの退屈なスピーチに、
つい、うつら、うつら……となってしまいました。
こと葉さん、きっと朝早くから晴れ着の着付けをしたりして
寝不足だったんでしょうね。
うつら、うつら……こっくり、こっくり、が……とうとう!
がくり!
コンソメスープのお皿に、
こと葉さんの顔面が命中!!
「ひえェッ! おけがはァ??」
「ぐるがるるっ?」(←訳:無事だったのっ?)
安心なさいな、スープはぬるくて、
こと葉さんは火傷を負うこともありませんでした。
「ほッ♪」
「がるがるるっ!」(←訳:良かったね!)
いいえ、良くはなかったのですよ。
こと葉さんの晴れ着とメイクはめちゃめちゃです。
おめでたい席で粗相をしてしまって、
招いてくれた幼なじみに申し訳なく、
会場をヘンテコな笑いで沸かせてしまったことも情けなく……
「きにしちゃだめェ、でスよゥ!」
「ぐるるぐるる!」(←訳:ミスは誰にだってあります!)
こと葉さん、
会場の外で、肩を落とし、気持ちも落ち込ませておりましたが、
そこで巡り逢ったのが、ひとりの女性。
彼女は思わぬ励ましの言葉を、こと葉さんにかけてくれました。
あなたの粗相が、スピーチしていた社長さんを救ったのよ、と。
「ふァ?? いみふめいィでスゥ!」
「がるがるぐるる?」(←訳:どういうことだろ?)
謎めいた言葉の主は、
久遠久美(くおん・くみ)さん。
猛烈に好奇心をそそられ、こと葉さんが注視する中、
壇上に立った久美さんは、
すばらしいスピーチを披露いたします。
眠くなるどころか、
会場に居合わせたすべての人々の微笑みと涙を誘う、
心ゆさぶるスピーチでした……!
「ほほゥッ!わんだふるゥ!」
「がるるー!」(←訳:すごいー!)
スピーチのちから――それはつまり、
言葉の力。
その魅力に、一瞬でノックアウトされたこと葉さん。
久美さんの後を追うようにして走り出す彼女の、
行く手にひらける新しい世界とは?
こと葉さんの物語は、
先日ご紹介しました池井戸潤さん著『民王』と同じく、
世界が変容してゆく物語です。
小さな、ごくささやかな、
けれど消しがたい思いのたけ――《言葉》の力を信じることにかけては、
私たち活字マニアだって負けていませんよね!
さあ、テディちゃくん、虎くん!
ネーさ激おすすめのこの御本をすぐにも読了して、
読書感想文を提出のこと!
「ぎゃわうゥえェッ!」
「ぐるる~っ!」(←訳:マジでぇ~っ!)
(♪カラ~ンコロ~ン♪…と、ここで終業の鐘が)
あら、時間のようですわ。
では皆さま、次回のお授業もどきで、お会いしましょう!
えへん、皆さま、おほようございま~す!
ネーさの読書お授業もどきの時間がやってまいりましたよ。
では、出席をとりましょう。
テディちゃくん!
「ふァいッ!」
虎くん!
「がるっ!」
はい、たいへん良いお返事をいただいたところで、
今日のテキストは、こちらでーす!
―― 本日は、お日柄もよく ――
著者は原田マハさん、’10年8月に発行されました。
早速ですが、注目~!
この御本のキーポイントは、ここです!
《スープ皿に顔を突っこんだ女》!
「……ふァ??」
「……ぐるっ??」
繰り返しましょう、スープ皿に顔!ですよ。
あら、テディちゃ、ポカンとしてるけれど、
これは大切なポイントなのよ。
御本の主人公にして語り手、
二ノ宮こと葉(にのみや・ことは)さんの身に、
実際に起こった、
そしてその後の彼女の人生を大きく変える出来事が
他ならぬ《スープ皿に顔》だったんです。
幼なじみの結婚式に招かれたこと葉さん、
某社の社長さんの退屈なスピーチに、
つい、うつら、うつら……となってしまいました。
こと葉さん、きっと朝早くから晴れ着の着付けをしたりして
寝不足だったんでしょうね。
うつら、うつら……こっくり、こっくり、が……とうとう!
がくり!
コンソメスープのお皿に、
こと葉さんの顔面が命中!!
「ひえェッ! おけがはァ??」
「ぐるがるるっ?」(←訳:無事だったのっ?)
安心なさいな、スープはぬるくて、
こと葉さんは火傷を負うこともありませんでした。
「ほッ♪」
「がるがるるっ!」(←訳:良かったね!)
いいえ、良くはなかったのですよ。
こと葉さんの晴れ着とメイクはめちゃめちゃです。
おめでたい席で粗相をしてしまって、
招いてくれた幼なじみに申し訳なく、
会場をヘンテコな笑いで沸かせてしまったことも情けなく……
「きにしちゃだめェ、でスよゥ!」
「ぐるるぐるる!」(←訳:ミスは誰にだってあります!)
こと葉さん、
会場の外で、肩を落とし、気持ちも落ち込ませておりましたが、
そこで巡り逢ったのが、ひとりの女性。
彼女は思わぬ励ましの言葉を、こと葉さんにかけてくれました。
あなたの粗相が、スピーチしていた社長さんを救ったのよ、と。
「ふァ?? いみふめいィでスゥ!」
「がるがるぐるる?」(←訳:どういうことだろ?)
謎めいた言葉の主は、
久遠久美(くおん・くみ)さん。
猛烈に好奇心をそそられ、こと葉さんが注視する中、
壇上に立った久美さんは、
すばらしいスピーチを披露いたします。
眠くなるどころか、
会場に居合わせたすべての人々の微笑みと涙を誘う、
心ゆさぶるスピーチでした……!
「ほほゥッ!わんだふるゥ!」
「がるるー!」(←訳:すごいー!)
スピーチのちから――それはつまり、
言葉の力。
その魅力に、一瞬でノックアウトされたこと葉さん。
久美さんの後を追うようにして走り出す彼女の、
行く手にひらける新しい世界とは?
こと葉さんの物語は、
先日ご紹介しました池井戸潤さん著『民王』と同じく、
世界が変容してゆく物語です。
小さな、ごくささやかな、
けれど消しがたい思いのたけ――《言葉》の力を信じることにかけては、
私たち活字マニアだって負けていませんよね!
さあ、テディちゃくん、虎くん!
ネーさ激おすすめのこの御本をすぐにも読了して、
読書感想文を提出のこと!
「ぎゃわうゥえェッ!」
「ぐるる~っ!」(←訳:マジでぇ~っ!)
(♪カラ~ンコロ~ン♪…と、ここで終業の鐘が)
あら、時間のようですわ。
では皆さま、次回のお授業もどきで、お会いしましょう!