テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

昭和の、宵盃。

2010-09-20 23:29:23 | ブックス
「♪ちょッとォ、いッぱいのォ、つもりでェのんでェ~♪」
「がるぐるるっ♪」(←訳:いつの間にやらっ♪)

 はしご読書~♪っと。
 飲んでますか~?じゃなくて、読んでますか~?
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでス!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)

 食いしん坊の皆さま、
 本日ご紹介いたしますのは、
 食欲と読書欲を融合させる楽しい一冊ですよ。
 今日は何を食べようかなあ?と迷ったら、
 はい、こちらを、どうぞ~!


 
                  ―― 作家の酒 ――



 編者はコロナブックス編集部の皆さん、’09年11月に発行されました。
 以前に御紹介しました『作家のおやつ』『作家の猫』
 『作家の犬』に続く『作家』シリーズの《お酒》編です。

「ちがいィがァ、わかるゥ、さッかさんたちィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:お酒にも凝ってるよ!)

 作家さん芸術家さんとは非常に縁深いもの――お酒。
 いえ、芸術家さんにとどまらず、
 フツーの人々から、
 中世のお坊さま方、
 古今東西の王さまたちも、
 こよなく愛したのが、お酒、でした。
 人類の歴史は酔っ払いの歴史、
 あら失礼、お酒造りの歴史と重なります。

 でも、聞こえませんか?
 お酒だけじゃ寂しいぞ!
 という心の叫びが。

「ふァ~、きこえるゥようなァ、きがァ、しまスゥ~」
「がるっぐるるるー!」(←訳:うんっ聞こえるかもー!)

 お酒に合う肴(さかな)って、何なんでしょう?
 
 この一杯に、この一皿!
 このお料理があるから、お酒もすすむ!
 日本酒なら、これ。
 ウィスキーなら、これ。
 ビールだったら、うん、これ、だよね。
 
 作家さんたちの
 《こだわりの一皿》を
 たくさんの写真で解説してくれるのが
 この御本です。

 登場する作家さんは
 20世紀後半の日本文化を動かした《知》の巨人さんたち。
 井伏鱒二さんを筆頭に、
 山口瞳さん、吉田健一さん、
 田村隆一さん、
 池波正太郎さん……

「ぐるめッ、でスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:三島由紀夫さんに赤塚不二夫さんも!)

 映画界からは小津安二郎さん、黒澤明さんも!
 お料理の写真を眺めては、
 そうかぁ、この御方はこういうお食事を好んだのね、と
 頷いたり、びっくりしたり。
 昭和の食文化、食の流行なども、
 作家さんの嗜好は明らかにしてくれます。

 夕暮れの時刻が早くなるこの季節、
 野外のビヤホールはクローズしちゃいましたけれど、

「ちょッとォ、いッぱいィ♪」
「ぐるるぐるるる♪」(←訳:美味しいもの食べたいな♪)

 そんな気分に、
 しっくりくる《飲みスタイル》の指南書、
 美味しいもの好きさんは、ぜひ参考に!
 え?
 アルコールだめなんだけど~、ですって?
 大丈夫です!
 私ネーさも、お酒は全くダメなんですが、
 愉しく読めましたよ!

「のみすぎィ、ちゅういィ!」
「ぐるがるがるる!」(←訳:食べ過ぎも注意!)

 程ほどに、と肝に銘じて、楽しい秋の宵を!
  
コメント (3)
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