街角に、いえ、町中に、いえいえ、年々日本中に拡大してゆく
ハロウィンのオレンジ色……!
これはカボチャ大王の怖ろしい陰謀なのでしょうか?
こんにちは、ネーさです……。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるーる!」(←訳:虎でーす!)
カボチャ大王の策略、ではないけれど、
或る出来事の背後に感じられる何者かの思惑……!
そこはかとなく漂う恐怖……!
本日は、そんな御本の出番です。
さあ、怖いの好きな御方もビビリ屋さんも、こちらを、どうぞ~!
―― 鏡の偽乙女 (かがみのにせおとめ)――
著者は朱川湊人さん、’10年8月に発行されました。
副題に『薄紅雪華紋様(うすくれないせっかもんよう)』とあります。
「あわわわうゥ~、こッ、こわいィおはなしィ~!!」
「ぐるるがる?」(←訳:ホラーかな?)
ホラーのようでもあり、
ファンタジーのようでもあり、
邯鄲の夢の如く、一睡の幻であるような、
ちょっと不思議な物語、でしょうか。
時代背景は、大正の初期。
主人公の槇嶋功次郎(まきしま・こうじろう)さんは、
折りしも家出するところです。
「ほえェッ? いえでェ??」
「ぐるがるぐるるっ?」(←訳:いったい何故にっ?)
画家になりたい槇嶋功次郎さんと、
槇嶋家の事業を継がせたいお父さんは、
顔を合わせるたび、喧嘩になってしまいます。
父子の間の溝は深くなる一方で、
ついに画家志望の青年は
トランクひとつと画材道具を抱え、
雪が降り続く東京の町へと踏み出したのでした。
とぼとぼとぼとぼ。よいしょ。こらしょ。
雪の坂道で、功次郎さんが難儀していたそのとき。
『奇妙な男』と出逢います。
あまりに奇妙な印象ゆえに、
キツネに化かされたのか俺?とまで思っちゃった功次郎さんでしたが……
「ふむふむゥ?
そのひとォ、いッたいィ、なにものでしょうゥッ??」
「ぐるるがる!」(←訳:求む再会!)
やがて再びまみえた男の名は、
穂村江雪華(ほむらえ・せっか)さん。
雪華さんは、功次郎さん同様、画家を志しているようです。
彼の画力に圧倒され、
また同時に魅了されもした功次郎さん、
しばしば雪華さんと行動をともにすることとなり、
すると……
不思議なことが起こるのです。
幽霊も物の怪も信じない、
帝大で行われた超能力実験なんてのは眉唾ものだと考え、
学生時代の友人には夢がない面白みがないと言われた功次郎さんも、
目の前で、こんな《不思議》が起こっては。
「びッくりィ、しまスねッ」
「がるがるるる!」(←訳:不思議千万!)
雪華さんと功次郎さん、
ふたりが歩けば、
大正時代の東京には怪異と不思議が頻出します。
この御本には5編の連作短編が収録されておりますが、
ミステリ好きさんなら、
いえ、活字マニアさんならば知らぬ者はない有名人さんも
ちらっ!と登場いたしますよ。
「えッ? どこどこッ??」
「ぐるるがるー!」(←訳:あっここだー!)
ちょっぴり怖くて、
けれど充分にエンタなミステリアスストーリー、
高畠華宵さんのすてきな表紙画を目印に、ご堪能を!
ハロウィンのオレンジ色……!
これはカボチャ大王の怖ろしい陰謀なのでしょうか?
こんにちは、ネーさです……。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるーる!」(←訳:虎でーす!)
カボチャ大王の策略、ではないけれど、
或る出来事の背後に感じられる何者かの思惑……!
そこはかとなく漂う恐怖……!
本日は、そんな御本の出番です。
さあ、怖いの好きな御方もビビリ屋さんも、こちらを、どうぞ~!
―― 鏡の偽乙女 (かがみのにせおとめ)――
著者は朱川湊人さん、’10年8月に発行されました。
副題に『薄紅雪華紋様(うすくれないせっかもんよう)』とあります。
「あわわわうゥ~、こッ、こわいィおはなしィ~!!」
「ぐるるがる?」(←訳:ホラーかな?)
ホラーのようでもあり、
ファンタジーのようでもあり、
邯鄲の夢の如く、一睡の幻であるような、
ちょっと不思議な物語、でしょうか。
時代背景は、大正の初期。
主人公の槇嶋功次郎(まきしま・こうじろう)さんは、
折りしも家出するところです。
「ほえェッ? いえでェ??」
「ぐるがるぐるるっ?」(←訳:いったい何故にっ?)
画家になりたい槇嶋功次郎さんと、
槇嶋家の事業を継がせたいお父さんは、
顔を合わせるたび、喧嘩になってしまいます。
父子の間の溝は深くなる一方で、
ついに画家志望の青年は
トランクひとつと画材道具を抱え、
雪が降り続く東京の町へと踏み出したのでした。
とぼとぼとぼとぼ。よいしょ。こらしょ。
雪の坂道で、功次郎さんが難儀していたそのとき。
『奇妙な男』と出逢います。
あまりに奇妙な印象ゆえに、
キツネに化かされたのか俺?とまで思っちゃった功次郎さんでしたが……
「ふむふむゥ?
そのひとォ、いッたいィ、なにものでしょうゥッ??」
「ぐるるがる!」(←訳:求む再会!)
やがて再びまみえた男の名は、
穂村江雪華(ほむらえ・せっか)さん。
雪華さんは、功次郎さん同様、画家を志しているようです。
彼の画力に圧倒され、
また同時に魅了されもした功次郎さん、
しばしば雪華さんと行動をともにすることとなり、
すると……
不思議なことが起こるのです。
幽霊も物の怪も信じない、
帝大で行われた超能力実験なんてのは眉唾ものだと考え、
学生時代の友人には夢がない面白みがないと言われた功次郎さんも、
目の前で、こんな《不思議》が起こっては。
「びッくりィ、しまスねッ」
「がるがるるる!」(←訳:不思議千万!)
雪華さんと功次郎さん、
ふたりが歩けば、
大正時代の東京には怪異と不思議が頻出します。
この御本には5編の連作短編が収録されておりますが、
ミステリ好きさんなら、
いえ、活字マニアさんならば知らぬ者はない有名人さんも
ちらっ!と登場いたしますよ。
「えッ? どこどこッ??」
「ぐるるがるー!」(←訳:あっここだー!)
ちょっぴり怖くて、
けれど充分にエンタなミステリアスストーリー、
高畠華宵さんのすてきな表紙画を目印に、ご堪能を!