テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

美味を求めて、昔むかしへ。

2010-09-19 23:30:36 | ブックス
 連休ド真ん中だって、ウィ!読書タ~イム!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるるー!」(←訳:虎ですー!)
「あうゥ~……
 きょうはァ、おやつゥたいむじゃないィのでスかァ~……」

 はい!本日は読書の秋に衣替えして、
 ただいま大人気の作品を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!


 
                  ―― 今朝の春 ――



 著者は高田郁さん、’10年9月に発行されました。
 つい先日、新聞に大~きな広告が掲載されたのを
 憶えておいでの方々も多いでしょう。
 『みをつくし料理帖』シリーズの第四作ですよ!

「あはッ♪ みおおねえさんッ!」
「ぐるるーがるるっ!」(←訳:料理人の澪さんだっ!)

 シリーズ第一作『八朔の雪』で
 颯爽とお江戸デビューを遂げたのは
 大阪に生まれ育った女料理人・澪(みお)さん。
 いえ、本当のところは、
 神田の小さな蕎麦屋さんに
 雇われた身に過ぎなかったのですが、
 運命はめぐりにめぐり、
 第二作『花散らしの雨』、
 第三作『想い雲』と、
 お江戸の暮らしを重ねるうち、
 知る人ぞ知る有望な料理人さんになってきたようです!

 何故って、ほら、
 今年も例のあの、
 『料理番付』発表の時節が近付いてきました。
 お江戸のどの料理屋さんの、
 どのお料理がいちばん美味しかったのか、
 お相撲の番付のように、
 大関位、関脇……とランク付けされる、という
 年末恒例の行事ですね。

「うむゥ!
 みしゅらんのォ、おほしさまッ、みたいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:お江戸の美食ランキング!)

 美味しいもの好きな江戸の人々は、
 そしてもちろん、
 澪さんが料理人を勤める『つるや』さんの店主さん・種市さんも、
 『料理番付』が売り出されるのを
 そわそわしながら待つ日々です。

 が、そこへ。
 思わぬことが起こりました。
 今年の『番付』は……!

「どッ、どうなるのかなッ??」
「がるぐるがるるっ?」(←訳:大関になれるのかなっ?)

 岡っ引きさん同心さんも与力さんも、
 お屋敷にじっとしていられない若さまやわんぱく姫さま、
 傾国の美女さんや忍者集団、
 武術の道に生きる剣豪さんも、
 藩主さま、将軍さま、
 それに戦国大名さんといった
 捕物帖・時代小説・歴史小説では常連の顔ぶれが
 まったくと言えるほど出てこない
 この『みをつくし料理帖』シリーズ――

 けれど、かくも活き活きとした
 熱気に溢れる物語は
 他にありません!
 
 有名キャラさんが出てこなくても、
 決闘や斬り合いがなくても、
 手に汗握る、
 澪ちゃんの知恵と勇気の毎日!
 
 物語の進行をリアルタイムで体験できる幸せに、
 読み手の私たちはくらくらっ!とめまいさえ感じます。
 
「つぎはァ、どうなるのかなッ?」
「ぐるるがるぐるっ?」(←訳:どうなるんだろうこれからっ?)

 シリーズの愛読者さんは、
 さあ、本屋さんの新刊コーナーへ走りましょう!
 未読の御方は、今からぜひ!
 出来れば第一作から順にお読み下さいませ~!

「おもしろさッ、ばつぐんッ!でスゥ♪」
「ぐるぐるがるーる!」(←訳:眼と心に美味~な一冊!)

 休日は、お江戸の料理屋さんへ時間旅行を!
コメント
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