テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

建築と《謎》は仲良し♪

2011-01-13 23:18:51 | ブックス
 いま、お花屋さん店頭で可愛らしいのは、カラフルなスイートピーたち!
 いちばんのお気に入りはピンク!なネーさです、こんにちは~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はなはァ、さくらッ♪」
「がるるー!ぐるるるーる!」(←訳:虎ですー!フリージアがいいよ!)

 虎くんがフリージア……?
 てっきりタイガーリリーかと思いましたが、
 好みって人それぞれ、クマもトラもそれぞれ、ですわね。
 でも、本日ご紹介いたしますのは、
 かねてよりベストマッチなカップルとされる
 建築とミステリが出逢った一冊です。
 こちらを、どうぞ~!


  



                ―― 長い廊下がある家 ――



 著者は有栖川有栖さん、’10年11月に発行されました。
 表紙には小さく、『TE HOUSE WITH A LONG PASSAGE』と英題が記されています。

「ながいィ~ろうかッ??」
「ぐるるるがるがるるるがる!」(←訳:きっと大きな邸宅なんだね!)

 和風庭園に囲まれた美麗な御屋敷の、ウグイス張りの長い廊下……
 或いは歴史ある洋館の、御先祖さまたちの肖像画が飾られたギャラリー……
 映画や物語に出てくる廊下というと、
 そういったイメージを抱きがちですが、
 この御本に登場する廊下は
 廊下であって廊下ではないようです。
 
  ――廊下というより、トンネル。いや、地下通路ですね――

 廊下を目にした日比野浩光(ひびの・ひろみつ)くんは
 そう感想を述べました。
 
 窓ひとつない、
 長い長い通廊……
 その距離、50メートル超?
 
「それはまたッ、ろんぐさいずゥ!」
「ぐるるーがるがる!」(←訳:ただならぬ長さだ!)

 不思議な廊下を持つ家を、
 日比野くんが知ったのは偶然でした。
 大学の卒業論文の下調べをしようと、
 京都府の或る山林地域に踏み入った彼は、
 みごとに道に迷ってしまったのです。
 ようやく人家を発見した!と思ったら、
 そこは知る人ぞ知る……心霊スポット?!?

「ぎややややぎゃ~ッ!」
「がるるるっ!」(←訳:勘弁してっ!)

 折から、そのお家を取材しに来ていた雑誌社の記者さんたちは、
 疲れ切っていた日比野くんに
 食事をさせてくれ、
 長い廊下がある家の内部を案内してもくれました。
 
 霊感ゼロな日比野くんに
 妖しのモノは視えませんでしたが、

 その翌日――

「やなよかんッ、やなよかんッ!」
「ぐるるぐるる!」(←訳:くわばらくわばら!)

 長い廊下に、
 轟いたのは悲鳴!

 事件です!

「むぱゥ!
 へんてこなァ、たてものにィ、ちかづいてはァ、いけませんッ!」
「ぐるがるぐるがる~!」(←訳:必ず事件が起きるんだ~!)

 表題作の中編『長い廊下がある家』、
 そして短編3作品を収録した
 犯罪学者の火村英生が探偵役を務める有栖川さんの人気シリーズ最新刊、
 年末年始のお休みにもう読ませていただいちゃったよ♪ 
 というミステリ好きさんも大勢おられることでしょう。
 まだ読んでないわ!という御方は、ぜひ!
 火村センセの鋭い推理が
 どの作品でもスパークいたします!

「ひむらせんせいにィ、おしょうがつはァ、あるのかなッ?」
「がるぐるっ!」(←訳:ないかもっ!)
 
コメント
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