テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

北の、古都まで。

2011-01-18 23:10:12 | ブックス
 突き止めました!
 今年、2011年節分の恵方は……南南東!
 ……ん? 南南東って、え~と、どっちなのかしら~??
 こんにちは、まだまだ迷い続けているネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 たぶんッ、あッちィ!」
「がるる!ぐるるるぐるるー!」(←訳:虎です!方位磁石を探し出そうー!)

 そうね、節分当日までには方位磁石を発掘するとして、
 本日の読書タイムは、さあ、磁石の要らない旅へ!
 こちらを、どうぞ~!


  


 
                ―― 美の壺 金沢 ――



 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’10年12月に発行されました。
 NHK教育TVにて放送中の人気番組『美の壺』……
 ナビゲーターが谷啓さんから草刈正雄さんに代わった当初は、
 大丈夫かな?
 とハラハラいたしましたが、近頃は、

「もうあんしんッ!」
「ぐるるるーがる!」(←訳:板についたね!)

 ええ、『美の壺』ファンとしては
 安心して『ツボ』あれこれを観賞できて、まことに嬉しゅうございます。
 この御本は、
 草刈さんが北陸の古都・金沢の『美の壺』を極めるべく、
 金沢へ遠征した回の放送内容を
 一冊にまとめたもの、ですね。

 金沢……残念ながら、私ネーさは行ったことがありません。

「ゆきたいなァッ、かなざわッ!」
「ぐるがるるるー!」(←訳:ボクも行ってみたいよー!)

 壱のツボでは『金沢漆器は日本一の大名道具』
 弐のツボは『手まりの幾何学模様に加賀女性の願いあり』
 参のツボは『加賀毛針に込められた武士の一分』
 四のツボは『群青壁にもてなしの心あり』
 五のツボは『器ごと味わう百万石の贅』
 六のツボでは『加賀友禅に“金沢の白”を味わう』
 
 と、ずらり並ぶ六つのツボの章題を目にしただけで、
 本当に行きたくなっちゃいますね、金沢へ!
 旅行好きさんでなくても、
 つい旅支度を始めてしまいそうな……♪

「いざァ、ゆかんッ♪」
「がるがるがるる~♪」(←訳:麗しの城下町へ~♪)

 鏡花さんファンの方々に
 ぜひ読んでいただきたい御本でもあります。
 一般的な旅行ガイドとは
 一味もふた味も違う《美》しい都市の貌が
 回り燈籠のように現れては消え、また現れる《壺中》の旅、
 この一月は
 金沢の町も雪の白に染め上げられているのだろうなあ、と
 想像しながら……。

「きれいなァ、おしゃしんッ、たくさんのッてまスゥ!」
「がるぐるがるぐるる!」(←訳:どの写真もきらきらしてます!)

 歴史ある、美しい古都に生を享けるとは
 どんな心地がするのでしょう?
 金沢に生まれ育った方々に
 ちょっと、いえ、ずーんと、
 羨望を感じてしまう御本、なのでした。

 アート好きさん、必読です!
  
コメント
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