テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

プロの眼、光る。

2011-11-14 23:11:59 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日11月14日は、二の酉~!
 人気の屋台さんでは、長い行列が~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はちみつはァ、うッてませんかァ~♪」
「がるる!がるぐるがるがるぐるるがる~!」(←訳:虎です!発電機をもっと小型&静音化して~!)

 りんご飴、クレープ、関西焼き、と
 お好みの屋台フーズをパクついた後には、
 腹ごなしの読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  

 
           
             ―― 本当におもしろい警察小説ベスト100 ――


 
 2011年9月発行の洋泉社MOOK、
 『書評家おすすめ国産70+海外30作品!!』と副題が付されています。
 前回記事では、《密室ミステリ》について語られた新書を御紹介いたしましたが、
 この御本は、《警察小説》のガイドブック、というべきでしょうか。

「けいさつゥしょうせつゥ!
 たんていィさんはァ、ぽりすまんッ!」
「ぐるるがるがるるぐるるるー!」(←訳:警察官さんといっても色々だよー!)

 そうですね、
 探偵の役どころにいちばんお似合いな、いわゆる刑事さん。
 鑑識課の職員さんも推理をしますし、
 最近では、コンピュータ犯罪を扱う専門職さんもおられると聞きます。
 
 では、何をもって警察小説と定義するべきなんでしょう?
 この御本の冒頭では、次のような条件を設定しています。

  『たとえ一匹狼が主役であろうと、
   警察に属する面々のチームとしての動きを意識して描くこと』

  『正統派であれ悪漢であれ、刑事であれ非刑事であれ、
   警察という組織の一員である個人を描くこと』

  『あえて現実から逸脱する場合でも、
   警察という実在の組織に関する知識を持ったうえで描くこと』

「うむゥ!
 テディちゃ、いッぴきィおおかみさんッ、すきでスゥ!」
「がるるぐるぐるぐる~!」(←訳:悪徳警官はやだよう~!)

 複雑な条件を提示されると混乱をきたしますが、
 難しく考える必要はありません。
 これが警察小説!といえる一流の“見本品”が、
 御本の中に多数リストアップされているんですから。

 また、“見本品”とともに、
 “規格外品”も取り上げられているのも、
 この御本の特徴です。

 その証拠は、
 今野敏さんと押井守さんの特別対談!

「おしいィさんッ?」
「がるぐるるがるるー!」(←訳:映画作家のヒトだー!)

 はい、押井守さんは、この対談では映画監督さんという肩書ですが、
 『機動警察パトレーバー』
 『攻殻機動隊』といった大ヒットしたアニメーションは、
 警察組織もしくは警察的組織なしには描き得なかった作品ですね。

 《隠蔽捜査》シリーズ他が人気の作家の今野さんと押井さん、
 意外なことに?仲良しさんです。
 15年来の知り合いで、
 押井さんは今野さんの空手の弟子?
 
「わほッ♪ からてェ?」
「ぐるぐるぐるるるがる!」(←訳:不思議な友達だね!)

 おふたりの対談に始まる
 『読むに足る警察小説探し』は、
 ミステリマニアさんにとって、
 楽しい旅となることでしょう。

 TVドラマ、映画に登場するあの人気作品の続編は?
 シリーズ第一作はなんていう作品?
 海外モノのおすすめ作品は?
 などの疑問をも解消してくれる解説&著作リストも掲載されています。
 警察小説ファンの方々は、ぜひ~!

「いまやァ、せかいじゅうでェ、だいにんきィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:それが警察小説さ!)
  
  
コメント
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