こんにちは、ネーさです。
今度こそ本当に寒くなる!という天気予報を聞いて、
モコモコの長~い靴下をスタンバイ!
……ううむ、寒くならなかったら、どうしましょ?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
テディちゃはァ、とうがらしィ、すたんばいッ!」
「ぐるる!がるがるぐるるるるぐるー!」(←訳:虎です!ボクは生姜をスタンバイだー!)
生姜大好き♪ジンジャラーさんたちにもおすすめの、
本日の読書タイムは……
はい、ちょっとスリリングな、こちらの一冊を、どうぞ~!
―― よろずのことに気をつけよ ――
著者は川瀬七緒さん、2011年8月に発行されました。
先日ご紹介いたしました玖村まゆみさん著『完盗オンサイト』と同じく、
第57回江戸川乱歩賞受賞作品です!
川瀬さん、おめでとうございます!
「おめでとうございまスゥ! ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるーがるるーがるる!」(←訳:やりましたね!おめでとうーっ!)
「……あれッ?」
「がるっ?」(←訳:おやっ?)
どうしましたか、テディちゃ、虎くん?
「ひょうしにィ、なにかァ、かいてあるでス!」
「ぐるがるぐるがるーぐるるがる!」(←訳:目立たないけど、書いてある!)
あら、よく気が付きましたね、
そうなんです、細く小さな文字で、
表紙カバーには、或る文言が記されているのです。
表の中に裏があり、裏のなかには表ある
西へ向いては五郎子に 東に向いては前鬼、後鬼
北へ向いては剣の護法童子 南へ向いては谷の底
師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ
「なッ、なぞめいてェまスねッ」
「ぐるるるがるがるぐるがるるる~」(←訳:クリスティのミステリを思い出すよ~)
乱歩賞はミステリ作品を対象にした文学賞ですが、
ミステリにも色々と種類があります。
“本格もの”、
“密室もの”、“暗号もの”や“宝探しもの”、
“ハードボイルド”、“警察小説”……
ほんと、数え切れないほど、把握し切れないほど、なのですけれど。
あるんですね、
いうなれば“呪術系”とでも呼ぶべき分野が。
「ひえェッ、のろいィッ?!?」
「がるるーぐるぐるがる!」(←訳:呪術なんてー危険だよう!)
中澤大輔(なかざわ・だいすけ)さんは、
文化人類学を大学で教えている学者さん。
いえ、お偉い教授さん、ではありません。
若い非常勤講師さんの彼は、
古~い借家で、書物に囲まれた生活を送っています。
そんな中澤先生の知識をあてにして、
依頼が飛び込んできました。
或る事件に、
呪術が係わっているらしい。
現場の床下から発見された呪具の鑑定をしてもらえないだろうか、と。
「ひええええェッ!
ほんとォのッ、のッ、のろのろのろるるッ???」
「ぐるるがるがるがるるー?」(←訳:21世紀のこの世の中に呪いー?)
「じょうだんだよゥッ、たたたッ、たぶんッ!」
中澤先生は、しかし、
ひと目見た途端、
呪具に《本気》を読み取ります。
本当の、本物の呪術が行われている……!
丑の刻まいりをも上回る邪悪な、禍々しい呪い――
「ぎゃうゥーッ!」
「がるーっ!」
不思議な文言は、
事件にどう作用するのか?
呪術の目的とは?
北森鴻さんの《蓮杖那智フィールドファイル》シリーズを除けば、
真正面から呪術を扱ったミステリ作品って、
ありそうでなかったなあ、と
著者さんの視点に感心させられます。
ミステリ好きの活字マニアさんは、
この展開を、解決を、ウンチクを、
はたしてどう評価するのでしょう?
マエストロ乱歩先生の名を冠した賞に輝く期待の作品、
活字マニアさんは、読み逃しなく~!
「えんがちょッ!
えんがちょッしながらァ、よもうゥッ!」
「ぐるるがるがるるー!」(←訳:御守りも必携でー!)
今度こそ本当に寒くなる!という天気予報を聞いて、
モコモコの長~い靴下をスタンバイ!
……ううむ、寒くならなかったら、どうしましょ?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
テディちゃはァ、とうがらしィ、すたんばいッ!」
「ぐるる!がるがるぐるるるるぐるー!」(←訳:虎です!ボクは生姜をスタンバイだー!)
生姜大好き♪ジンジャラーさんたちにもおすすめの、
本日の読書タイムは……
はい、ちょっとスリリングな、こちらの一冊を、どうぞ~!
―― よろずのことに気をつけよ ――
著者は川瀬七緒さん、2011年8月に発行されました。
先日ご紹介いたしました玖村まゆみさん著『完盗オンサイト』と同じく、
第57回江戸川乱歩賞受賞作品です!
川瀬さん、おめでとうございます!
「おめでとうございまスゥ! ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるーがるるーがるる!」(←訳:やりましたね!おめでとうーっ!)
「……あれッ?」
「がるっ?」(←訳:おやっ?)
どうしましたか、テディちゃ、虎くん?
「ひょうしにィ、なにかァ、かいてあるでス!」
「ぐるがるぐるがるーぐるるがる!」(←訳:目立たないけど、書いてある!)
あら、よく気が付きましたね、
そうなんです、細く小さな文字で、
表紙カバーには、或る文言が記されているのです。
表の中に裏があり、裏のなかには表ある
西へ向いては五郎子に 東に向いては前鬼、後鬼
北へ向いては剣の護法童子 南へ向いては谷の底
師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ
「なッ、なぞめいてェまスねッ」
「ぐるるるがるがるぐるがるるる~」(←訳:クリスティのミステリを思い出すよ~)
乱歩賞はミステリ作品を対象にした文学賞ですが、
ミステリにも色々と種類があります。
“本格もの”、
“密室もの”、“暗号もの”や“宝探しもの”、
“ハードボイルド”、“警察小説”……
ほんと、数え切れないほど、把握し切れないほど、なのですけれど。
あるんですね、
いうなれば“呪術系”とでも呼ぶべき分野が。
「ひえェッ、のろいィッ?!?」
「がるるーぐるぐるがる!」(←訳:呪術なんてー危険だよう!)
中澤大輔(なかざわ・だいすけ)さんは、
文化人類学を大学で教えている学者さん。
いえ、お偉い教授さん、ではありません。
若い非常勤講師さんの彼は、
古~い借家で、書物に囲まれた生活を送っています。
そんな中澤先生の知識をあてにして、
依頼が飛び込んできました。
或る事件に、
呪術が係わっているらしい。
現場の床下から発見された呪具の鑑定をしてもらえないだろうか、と。
「ひええええェッ!
ほんとォのッ、のッ、のろのろのろるるッ???」
「ぐるるがるがるがるるー?」(←訳:21世紀のこの世の中に呪いー?)
「じょうだんだよゥッ、たたたッ、たぶんッ!」
中澤先生は、しかし、
ひと目見た途端、
呪具に《本気》を読み取ります。
本当の、本物の呪術が行われている……!
丑の刻まいりをも上回る邪悪な、禍々しい呪い――
「ぎゃうゥーッ!」
「がるーっ!」
不思議な文言は、
事件にどう作用するのか?
呪術の目的とは?
北森鴻さんの《蓮杖那智フィールドファイル》シリーズを除けば、
真正面から呪術を扱ったミステリ作品って、
ありそうでなかったなあ、と
著者さんの視点に感心させられます。
ミステリ好きの活字マニアさんは、
この展開を、解決を、ウンチクを、
はたしてどう評価するのでしょう?
マエストロ乱歩先生の名を冠した賞に輝く期待の作品、
活字マニアさんは、読み逃しなく~!
「えんがちょッ!
えんがちょッしながらァ、よもうゥッ!」
「ぐるるがるがるるー!」(←訳:御守りも必携でー!)