テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

サイズは豆でも、こころは∞!

2013-03-04 23:15:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もうすぐゥ、かぶきざァ、かんせいィッ!」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!いよいよだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 新たな歌舞伎座が4月にオープン!だからでしょうか、
 このところ歌舞伎関係の広告を目にする機会が増えています♪
 ならば、読書タイムも“和”のノリで!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~! 

  



 
            ―― 手のひらにのる骨董 ――



 著者は貴道裕子(きどう・ひろこ)さん、2013年1月に発行されました。
 『美しき日本の小さなこころ』と副題が付されています。

 著者・貴道さんは、
 京都で古美術店『てっさい堂』を営んでおられる
 いわば骨董品のプロフェッショナルさんであり、
 2013年初頭には、美術館『えき』KYOTOにて
 《『てっさい堂』貴道裕子コレクション 美しき日本のこころ~豆皿、帯留、ぽち袋~》展を
 開催なさった古美術品コレクターさんでもある御方なんですよ。

「ふァ~…こっとうのォ、えきすぱーとッ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:京都かぁ~!)

 京都で骨董品のお店を……と聞くと、
 何やらただならぬものを感じますが、
 その予感、正しゅうございます!

 この御本に載っている
 《小さなもの》たちの、
 なんともいえない清らかな艶!
 骨董好きさんなら夢中になってしまいますよ~♪

「ちッちゃなァ、おさらにィ??」
「がるるるるぐるぐる!」(←訳:小さいからいいのさ!)

 御本の表紙を飾っているのは、
 『色絵蝙蝠みじん唐草文豆皿』。
 直径7.5cmほどの、
 小さなお皿です。

 昔むかしは『天塩皿』とも呼ばれた『豆皿』は、
 お店では表紙写真のような色絵の物に
 つい目が行きがちですけれど、
 藍色の、『染付』と呼ばれる器もすてきですね。

 そして、『豆皿』と並んで紹介されている、
 ぽちぶくろ、
 帯留も、
 『小さなもの』大好き!な日本人の心を
 捕えて放しません!

「ぽちのくせにィ~!」
「ぐるるがるるーぐぅる!」(←訳:すごいバリエーション!)

 近頃はお正月くらいしか
 出番のない『ぽちぶくろ』……

 
 それが、この御本では完全にファインアートになっちゃってます!
 浮世絵と比較しても遜色ない、
 雄弁な細密画の世界!

「おびどめもォ~!」
「がるる!」(←訳:感動的!)

 著者・貴道さんと『てっさい堂』さんの美意識が
 ぎゅぎゅっと凝縮されたようなこの御本、
 かわいいもの&小さなもの大好き!な御方は必読です!
 私ネーさは、
 『染付雪輪文変形豆皿』(P41、№156)が……欲しくなってきました~!!

「これくたーさんはァ、ようちゅういィッ!」
「ぐるるがるるるるがるぐるるる!」(←訳:豆皿に呑み込まれませんように!)
 
 
 
 
 
コメント
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