「こんにちわッ、テディちゃでス!
むゥ~! にねんがァ、すぎましたでス!」
「がるる!ぐるるるるがるる……!」(←訳:虎です!思い出すのもつらい……!)
こんにちは、ネーさです。
震災から、2年を経た今日、
被災地へ、そして自分の故郷へと
思いを馳せた方々も多かったことでしょう。
本日の読書タイムでは、
私たちにとって重要な都市《東京》への想いが詰まった貴重なノンフィクション作品を、
さあ、どうぞ~!
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―― 私の東京地図 ――
著者は小林信彦さん、2013年1月に発行されました。
『MY TOKYO MAP』と英語題名が付されています。
「ほんとうのォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:東京人さん!)
以前より申し上げておりますように、
私ネーさは東京の八王子生まれ、
つまりは“多摩っ子”です。
それに比べ、いえ、比較するのも申し訳ないのですが、
この御本の著者・小林さんは
非の打ちどころのない、根っからの
“東京人”さん!
「とうきょうはァ、にほんばしィ!」
「がるがるる!」(←訳:お家は老舗!)
ええ、そうなんです。
小林さんの御実家は、
東京市日本橋――現在の東京都中央区日本橋の
和菓子屋『立花屋』さん。
ですから、もしかしたら
現在は小説家・評論家・コラムニストとして活躍する小林さん、
江戸時代から9代続く老舗さんの、
10代目の御主人になる、ところだったのかもしれませんが……
時代がそれを許しませんでした。
戦争は、東京を焼野原にしてしまったのです。
「くうしゅうゥでェ~…」
「ぐるる~…」(←訳:お家が~…)
この御本は、でも、恨み節から成るものではありません。
第二次世界大戦が終わり、
再建進む只中の東京で青春を過ごした小林さんの、
ちょっとほろ苦い、
昭和の東京の回想記であり、
現在の東京観察記でもあります。
かつての東京駅が持っていた歴史的な“重み”、
閑静な住宅地であった表参道と
『橋立(はしだて)書店』という洋書や雑貨を扱うお店が
のちに玩具店『キデイランド』になったこと――
「えッ? ほんやさんッ??」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:キデイランドがっ?)
コマのように回る舞台があったコマ劇場の土地には
『菊座』という歌舞伎の劇場が建つ予定だったこと、
建設中の伊勢丹新宿店さんの工事現場で
あやうくお金を奪われそうになったこと――
「ええッ! それはッ」
「ぐるがる!」(←訳:大変だあ!)
渋谷、六本木、赤坂、
有楽町や銀座、日本橋、
本所、深川……
若き小林さんがTVのお仕事をしていた当時、
再建途上だった東京の街々は、
今また大きく変わり、
そしてさらに変化してゆこうとしています。
東京に生まれ育った方々は、きっと、
各章の描写に
特別な思いを抱かずにはいられないでしょう。
そう、昔の東京ってこんなだったよなあ、
地下鉄は無くて、
首都高なんてのも無くて、と。
「いまとはァ、ちがうゥ、とうきょうッ!」
「ぐるぐるがるるるるがる!」(←訳:ボクらが知らない東京!)
春から東京に住む予定!という御方に、
とりわけおすすめしたい《東京》ガイドです。
もちろん、東京在住者さんも、ぜひ!
むゥ~! にねんがァ、すぎましたでス!」
「がるる!ぐるるるるがるる……!」(←訳:虎です!思い出すのもつらい……!)
こんにちは、ネーさです。
震災から、2年を経た今日、
被災地へ、そして自分の故郷へと
思いを馳せた方々も多かったことでしょう。
本日の読書タイムでは、
私たちにとって重要な都市《東京》への想いが詰まった貴重なノンフィクション作品を、
さあ、どうぞ~!
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―― 私の東京地図 ――
著者は小林信彦さん、2013年1月に発行されました。
『MY TOKYO MAP』と英語題名が付されています。
「ほんとうのォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:東京人さん!)
以前より申し上げておりますように、
私ネーさは東京の八王子生まれ、
つまりは“多摩っ子”です。
それに比べ、いえ、比較するのも申し訳ないのですが、
この御本の著者・小林さんは
非の打ちどころのない、根っからの
“東京人”さん!
「とうきょうはァ、にほんばしィ!」
「がるがるる!」(←訳:お家は老舗!)
ええ、そうなんです。
小林さんの御実家は、
東京市日本橋――現在の東京都中央区日本橋の
和菓子屋『立花屋』さん。
ですから、もしかしたら
現在は小説家・評論家・コラムニストとして活躍する小林さん、
江戸時代から9代続く老舗さんの、
10代目の御主人になる、ところだったのかもしれませんが……
時代がそれを許しませんでした。
戦争は、東京を焼野原にしてしまったのです。
「くうしゅうゥでェ~…」
「ぐるる~…」(←訳:お家が~…)
この御本は、でも、恨み節から成るものではありません。
第二次世界大戦が終わり、
再建進む只中の東京で青春を過ごした小林さんの、
ちょっとほろ苦い、
昭和の東京の回想記であり、
現在の東京観察記でもあります。
かつての東京駅が持っていた歴史的な“重み”、
閑静な住宅地であった表参道と
『橋立(はしだて)書店』という洋書や雑貨を扱うお店が
のちに玩具店『キデイランド』になったこと――
「えッ? ほんやさんッ??」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:キデイランドがっ?)
コマのように回る舞台があったコマ劇場の土地には
『菊座』という歌舞伎の劇場が建つ予定だったこと、
建設中の伊勢丹新宿店さんの工事現場で
あやうくお金を奪われそうになったこと――
「ええッ! それはッ」
「ぐるがる!」(←訳:大変だあ!)
渋谷、六本木、赤坂、
有楽町や銀座、日本橋、
本所、深川……
若き小林さんがTVのお仕事をしていた当時、
再建途上だった東京の街々は、
今また大きく変わり、
そしてさらに変化してゆこうとしています。
東京に生まれ育った方々は、きっと、
各章の描写に
特別な思いを抱かずにはいられないでしょう。
そう、昔の東京ってこんなだったよなあ、
地下鉄は無くて、
首都高なんてのも無くて、と。
「いまとはァ、ちがうゥ、とうきょうッ!」
「ぐるぐるがるるるるがる!」(←訳:ボクらが知らない東京!)
春から東京に住む予定!という御方に、
とりわけおすすめしたい《東京》ガイドです。
もちろん、東京在住者さんも、ぜひ!