「こんにちわッ、テディちゃでス!
……あめェ??」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!雨だね!)
こんにちは、ネーさです。
今日の東京近郊は小雨模様となってしまい、
残念ながらお花見は諦めて、さあ、読書タ~イム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
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―― カラヴァッジオからの旅 ――
著者は千葉成夫(ちば・しげお)さん、2012年11月に発行されました。
現代美術、またフェルメールに関する美術批評/研究で知られる著者・千葉さんの、
のべ9年間に渡る《カラヴァッジオ実見》の記録です。
「いたりあァのォ~、まえすとろッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:巨匠さんです!)
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオさん(1571~1610)。
時代的には、
ルネサンスとマニエリスムが終わりに近付き、
バロックへ移行しようとしている時期の画家さん、と言えましょうか。
ヨーロッパでは特に人気が高く、
研究書なども多数刊行されているのですが、
日本では、いわゆる《通好み》の画家さんである、と捉える気風がありますね。
印象派や、レオナルドさん、フェルメールさんの
すご~い人気に比べると……
「てーまがァ、おもいィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:画面も暗いし!)
重くても、暗くても、その作品は揺るぎません。
さかのぼれば、1973年夏。
パリ留学中の著者・千葉さんは
欧州各地の美術館を訪ね歩く旅をしていました。
そして、ローマでカラヴァッジオさんの作品に出会ったのですが、
カラヴァッジオさんの諸作品、
その本物を見に行こう!と思い定め、
あらためて旅立ったのは、2003年のことでした。
「りょこうッ、いいなァ~♪」
「ぐるぐるるる!」(←訳:絵画を観る旅!)
カラヴァッジオさんへの旅、ではなくて
カラヴァッジオさんの作品を基点とした、
いうなれば、
星から次の星へ、と
さまよう箒星のように
千葉さんは南ヨーロッパを駆けめぐります。
マルタ島、シチリア島のパレルモ、ローマ……
「あついィ!」
「がるがるるる!」(←訳:真夏だもんね!)
カラヴァッジオさんは、まことに面妖な画家さんです。
驚異的な技量、
恐るべき写実力、
画面を構築し、
光を捉える感覚と、
劇的な、まさに劇的な、色彩のセンス!
しかし。
劇作家ピーター・シェーファーさんが『アマデウス』で描いた
遊び好きでちょっとアウトサイダーなモーツァルトさんは
フィクションだったのですが、
カラヴァッジオさんの方は、
フィクションではない本物の、真性アウトダイダーでした。
グーで殴り合う喧嘩、刃傷沙汰なんて日常茶飯事。
それがエスカレートして、
殺人事件を起こし逃亡、
逃れついたマルタ島でも暴行事件で捕われ収監、
脱獄、新たに身を寄せた先でもまた騒乱。
「でもォ、どこかァ~」
「ぐるがる!」(←訳:憎めない!)
魅力的な、魔力的な、
カラヴァッジオさんに会う旅、見る旅。
絵画好きさんに
ぜひともおすすめしたい熱いアートブックです。
旅好きさんも、マルタやシチリアなどの珍しい情報は必読!
数奇な大画家さんの遺した名作を千葉さんとともに、
ゆっくり、じっくり、
追跡いたしましょう!
……あめェ??」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!雨だね!)
こんにちは、ネーさです。
今日の東京近郊は小雨模様となってしまい、
残念ながらお花見は諦めて、さあ、読書タ~イム!
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― カラヴァッジオからの旅 ――
著者は千葉成夫(ちば・しげお)さん、2012年11月に発行されました。
現代美術、またフェルメールに関する美術批評/研究で知られる著者・千葉さんの、
のべ9年間に渡る《カラヴァッジオ実見》の記録です。
「いたりあァのォ~、まえすとろッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:巨匠さんです!)
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオさん(1571~1610)。
時代的には、
ルネサンスとマニエリスムが終わりに近付き、
バロックへ移行しようとしている時期の画家さん、と言えましょうか。
ヨーロッパでは特に人気が高く、
研究書なども多数刊行されているのですが、
日本では、いわゆる《通好み》の画家さんである、と捉える気風がありますね。
印象派や、レオナルドさん、フェルメールさんの
すご~い人気に比べると……
「てーまがァ、おもいィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:画面も暗いし!)
重くても、暗くても、その作品は揺るぎません。
さかのぼれば、1973年夏。
パリ留学中の著者・千葉さんは
欧州各地の美術館を訪ね歩く旅をしていました。
そして、ローマでカラヴァッジオさんの作品に出会ったのですが、
カラヴァッジオさんの諸作品、
その本物を見に行こう!と思い定め、
あらためて旅立ったのは、2003年のことでした。
「りょこうッ、いいなァ~♪」
「ぐるぐるるる!」(←訳:絵画を観る旅!)
カラヴァッジオさんへの旅、ではなくて
カラヴァッジオさんの作品を基点とした、
いうなれば、
星から次の星へ、と
さまよう箒星のように
千葉さんは南ヨーロッパを駆けめぐります。
マルタ島、シチリア島のパレルモ、ローマ……
「あついィ!」
「がるがるるる!」(←訳:真夏だもんね!)
カラヴァッジオさんは、まことに面妖な画家さんです。
驚異的な技量、
恐るべき写実力、
画面を構築し、
光を捉える感覚と、
劇的な、まさに劇的な、色彩のセンス!
しかし。
劇作家ピーター・シェーファーさんが『アマデウス』で描いた
遊び好きでちょっとアウトサイダーなモーツァルトさんは
フィクションだったのですが、
カラヴァッジオさんの方は、
フィクションではない本物の、真性アウトダイダーでした。
グーで殴り合う喧嘩、刃傷沙汰なんて日常茶飯事。
それがエスカレートして、
殺人事件を起こし逃亡、
逃れついたマルタ島でも暴行事件で捕われ収監、
脱獄、新たに身を寄せた先でもまた騒乱。
「でもォ、どこかァ~」
「ぐるがる!」(←訳:憎めない!)
魅力的な、魔力的な、
カラヴァッジオさんに会う旅、見る旅。
絵画好きさんに
ぜひともおすすめしたい熱いアートブックです。
旅好きさんも、マルタやシチリアなどの珍しい情報は必読!
数奇な大画家さんの遺した名作を千葉さんとともに、
ゆっくり、じっくり、
追跡いたしましょう!