「こんにちわッ、テディちゃでス!
♪いいィ~ゆゥだなッ♪」
「がるる!ぐる~るがる~♪」(←訳:虎です!いい~湯だな~♪)
こんにちは、ネーさです。
天候不順で体調を崩しやすい春と夏の狭間に、
昔むか~しから推奨されてきたのは、読書もいいんですけど……おフロ!
本日は、全作品がおフロに縁あり!な一冊を御紹介いたしますよ。
こちらを、どうぞ~!

―― 小説乃湯 ――
編者は有栖川有栖さん、2013年3月に発行されました。
『お風呂小説アンソロジー』と副題が付されています。
御本の表紙にも、バスタブの画が!
「ふむむゥ~! めずらしィ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お風呂小説集とは!)
先日はアンソロジー本として
近藤史恵さん編『近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー』、
そして、
大崎梢さん編『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』
を御紹介いたしました。
どちらの御本も、
思いっきり私たち読み手を楽しませてくれるエンタ系アンソロジー本でしたよね。
では、こちらの御本は?
編者があの有栖川有栖さんなんですもの、
最強のお風呂ミステリアンソロジーに違いないわ!
と、多くの活字マニアさんは考えることでしょうが……
「むッ?? なんだかァ、ようすがァ~??」
「がる?」(←訳:ヘン?)
ミステリの連打を期待して手に取った活字マニアさんは、
たぶん、驚かずにはいられないはず……!
御本の一番手、
意気揚々と?登壇いたしまするは、
式亭三馬さん著『浮世風呂』。
江戸時代の大ヒット作、ベストセラー作品です!
「さしえもォ、のッてるゥ!」
「ぐるるがるぐるるるるる!」(←訳:これが昔のお風呂屋さん!)
三馬さんの名作に続くのは、
谷崎潤一郎さん著『柳湯の事件』。
こちらは……ややミステリの香りがいたしますね。
「みすてりィぽいィけどォ~」
「がるるぐるぐる?」(←訳:どこか破天荒な?)
さらには、
梶井基次郎さん著『泥濘』、
海野十三さん著『電気風呂の怪死事件』、
尾崎一雄さん著『玄関風呂』、
太宰治さん著『美少女』
と並んだら……
この御本はお風呂ミステリ集だ、とは言い切れなくなります。
ミステリ色を否定は出来ませんけれども、
実際にはより広範な、
より広大な、
バスタイムをキーワードにした不思議な物語たちの協奏曲――
「きょうそうきょくゥ??」
「ぐるるがぅるるる?」(←訳:狂想曲じゃなくて?)
ほんのり狂気も漂っていなくはありませんが、
私ネーさのおすすめは、
収録された12作品の大トリを飾る、
原田マハさん著『旅をあきらめた友と、その母への手紙』。
ミステリも伝奇モノも幻想モノも、
ユーモアもパロディもパスティーシュも、
それまで湯船の上にもやもやとたちこめていたモノを吹き飛ばし
一気に昇華させてしまう、
爽やかなエネルギーに満ちた作品です。
「ふむむゥ、おふろのォあとはァ~」
「がっるるぐるるがるるる!」(←訳:スッキリ気分がいいよね!)
ちょっと変わった、
でも、だからこそ、
こころに残る《お風呂小説》のアンソロジーは
短編小説好きな活字マニアさん、必読ですよ!
バスタイムの後、
眠りに就く前のひとときに、ぜひ~♪
♪いいィ~ゆゥだなッ♪」
「がるる!ぐる~るがる~♪」(←訳:虎です!いい~湯だな~♪)
こんにちは、ネーさです。
天候不順で体調を崩しやすい春と夏の狭間に、
昔むか~しから推奨されてきたのは、読書もいいんですけど……おフロ!
本日は、全作品がおフロに縁あり!な一冊を御紹介いたしますよ。
こちらを、どうぞ~!

―― 小説乃湯 ――
編者は有栖川有栖さん、2013年3月に発行されました。
『お風呂小説アンソロジー』と副題が付されています。
御本の表紙にも、バスタブの画が!
「ふむむゥ~! めずらしィ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お風呂小説集とは!)
先日はアンソロジー本として
近藤史恵さん編『近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー』、
そして、
大崎梢さん編『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』
を御紹介いたしました。
どちらの御本も、
思いっきり私たち読み手を楽しませてくれるエンタ系アンソロジー本でしたよね。
では、こちらの御本は?
編者があの有栖川有栖さんなんですもの、
最強のお風呂ミステリアンソロジーに違いないわ!
と、多くの活字マニアさんは考えることでしょうが……
「むッ?? なんだかァ、ようすがァ~??」
「がる?」(←訳:ヘン?)
ミステリの連打を期待して手に取った活字マニアさんは、
たぶん、驚かずにはいられないはず……!
御本の一番手、
意気揚々と?登壇いたしまするは、
式亭三馬さん著『浮世風呂』。
江戸時代の大ヒット作、ベストセラー作品です!
「さしえもォ、のッてるゥ!」
「ぐるるがるぐるるるるる!」(←訳:これが昔のお風呂屋さん!)
三馬さんの名作に続くのは、
谷崎潤一郎さん著『柳湯の事件』。
こちらは……ややミステリの香りがいたしますね。
「みすてりィぽいィけどォ~」
「がるるぐるぐる?」(←訳:どこか破天荒な?)
さらには、
梶井基次郎さん著『泥濘』、
海野十三さん著『電気風呂の怪死事件』、
尾崎一雄さん著『玄関風呂』、
太宰治さん著『美少女』
と並んだら……
この御本はお風呂ミステリ集だ、とは言い切れなくなります。
ミステリ色を否定は出来ませんけれども、
実際にはより広範な、
より広大な、
バスタイムをキーワードにした不思議な物語たちの協奏曲――
「きょうそうきょくゥ??」
「ぐるるがぅるるる?」(←訳:狂想曲じゃなくて?)
ほんのり狂気も漂っていなくはありませんが、
私ネーさのおすすめは、
収録された12作品の大トリを飾る、
原田マハさん著『旅をあきらめた友と、その母への手紙』。
ミステリも伝奇モノも幻想モノも、
ユーモアもパロディもパスティーシュも、
それまで湯船の上にもやもやとたちこめていたモノを吹き飛ばし
一気に昇華させてしまう、
爽やかなエネルギーに満ちた作品です。
「ふむむゥ、おふろのォあとはァ~」
「がっるるぐるるがるるる!」(←訳:スッキリ気分がいいよね!)
ちょっと変わった、
でも、だからこそ、
こころに残る《お風呂小説》のアンソロジーは
短編小説好きな活字マニアさん、必読ですよ!
バスタイムの後、
眠りに就く前のひとときに、ぜひ~♪