テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

凛々しくも、有終!

2013-06-28 21:49:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 びばッ、おふろォ!」
「がるる!ぐるがるっ!」(←訳:虎です!ビバ湯治っ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ああ、とうとうこの日がやってまいりました……
 稀に見る傑作の、最終巻を御紹介する日が。
 本日の読書タイムは、
 ちょっとしんみり&大いなる拍手をもって、
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
          ―― テルマエ・ロマエ Ⅵ ――



 著者はヤマザキマリさん、2013年6月に発行されました。
 今週、書店さんのコミックコーナーを訪れた活字マニアさんは
 お気付きになったことと思われます……

 軍馬?を御す勇ましい古代ローマ人と、
 彼の肩で風をはらんでひるがえる、
 《東林館》の名入り法被!
 ああ、これこそは!

「るしうすゥさァ~んッ!」
「ぐるるるるがるるるぅ~!」(←訳:お風呂技師ルシウスぅ~!)

 古代ローマで最も高貴な、そして貴重な色であったという
 紫の色を身にまとい、
 浴槽と時間をひとっ跳びどころか何跳びもしてのけた、
 前代未聞の偉大なる浴場設計技師・ルシウスさん。

 著者・ヤマザキさんが、かねてより述べておられたように、
 ルシウス・モデストゥスさんの物語は
 このⅥ巻にて
 終幕を迎えます。

 思い起こせば、
 『テロマエ・ロマエ Ⅰ』がマンガ大賞2010&手塚治虫文化賞を受賞した頃から、
 世の漫画マニアさん、そして私たちも
 固唾を呑んで波乱万丈なお風呂大絵巻を見守ってまいりました。

「まさかのォ、えいがかッ!」
「がるるぐるるっ!」(←訳:アニメとかもっ!)

 まったく、驚きの展開でしたわね。
 ルシウスさんのお話が実写映画化されて世界各地で公開され、
 しかも大好評を博すとは、
 誰が想像したでしょう?

「すごいィぜッ、るしうすゥさんッ!」
「ぐるるーがるるるぐる!」(←訳:やるねールシウスさん!)

 前巻(Ⅴ巻)では、現代日本の伊藤温泉の人々に迫る危機をみごと退け、
 しかしながら古代ローマへとフッ飛び戻されてしまったルシウスさん。

 この『Ⅵ巻』では、
 ルシウスさんのその後と、
 現代に取り残されたルシウスの恋人?さつきさんのその後、が描かれます。

 
「あいたくてもォ~」
「がるがるぐるる!」(←訳:会えないふたり!)

 ふたりの行く末はどうなるの?とハラハラしますが、
 この御本でいっちばん目立って、いっちばん活躍してくれちゃうのは、
 なんと、
 さつきちゃんの祖父上!
 いや~もう!
 かっこいい~!

「もうひとりィ、いまスよゥ!」
「ぐっるがるるる!」(←訳:カッコいい人が!)

 ローマ人や古代史ファンの方々、研究者さんたちに“賢帝”と認められてはいるものの、
 人気はいまひとつ……なハドリアヌス帝さんも、
 負けてなるか!とばかり、
 ばっちり魅せてくれます!
 『テルマエ・ロマエ』は、或いは、
 ハドリアヌス帝のための物語だったのかもしれませんね……。

「はくしゅゥ~!」
「がるる~!」(←訳:大拍手~!)

 何がどうかっこよくて、活躍で、魅せてくれちゃって、
 自然と拍手したくなるのか、
 皆さま、どうか、御本を読んで確かめてくださいな♪
 読み終えて、しばやく経つと……
 じわじわじわ~っと感動が!!

「これでェ、おわりィ~なんてッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:寂しいよう!)

 いえ!
 いえいえいえいえ!
 情報筋、っていうか御本巻末の編集者さんの予告によりますと、
 2013年秋!
 ヤマザキさんの新連載がコミックビーム誌上で開始されるそうでございます!

 ……もしかしたら、そこでっ?

「そこでッ?!?」
「がるるっ!!」(←訳:そこでっ!!)

 仔細はともあれ、記念すべき『Ⅵ巻』!
 湯気がほかほか立ち上っている新刊コーナーで、ぜひ!
 
 
 
 
 
コメント
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