「こんにちわッ、テディちゃでス!
こんざつゥこんざつゥ、だいこんざつゥ!」
「がるる!ぐっるがーるるぐるるる!」(←訳:虎です!トップシーズンだもんね!)
こんにちは、ネーさです。
何がトップシーズンといって、アジサイのお花が綺麗なのは
6月のいま、ですね♪
鎌倉近辺など、アジサイの名所は大混雑しているそうですよ。
本日の読書タイムで御紹介いたします一冊も、
大混雑ならぬ大人気!
さあ、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/0e/b5703819b249e71e7c8b065fbc86d591.jpg)
―― 世界から猫が消えたなら ――
著者は川村元気(かわむら・げんき)さん、2012年10月に発行されました。
2012年、つまり昨年末から出版界で大きな話題となっているこの御本の、
著者・川村さんは、プロの作家さんではありません。
映画好きさんは、御存知でしょうね、
『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などの
映画プロデューサーこそ、川村さん!
「えいがァせいさくしゃさんッ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:そして作家さん!)
この御本が初の著作となる川村さんの、
“書くきっかけ”は何だったのでしょう?
以前に、川村さんがFMラジオ番組にゲスト出演した際、
このようなお話をされておりましたよ。
ぼく、ケータイを失くしちゃったんです――
ええ、嘘じゃなく。
「えええェッ? それはァ~…!」
「がるる!」(←訳:ピンチ!)
もう真っ青になりました。
だってケータイのデータには、仕事関係の連絡先、友人知人のメルアド、
みーんな入っているんですから!
どうしよう、と困りはてて、
そうだ!事務所にとりあえず一報を!と思ったけれど、
肝心のその事務所の電話番号さえケータイの中……
「うわァ~…」
「ぐるる~…」
弱ったなぁ~……。
と、がっくり気落ちし、へこみきって、
よろよろと電車に乗り込んだ川村さんを待っていたのは、
ケータイやスマホを操作する乗客さんたちの姿。
川村さん、羨望と後悔に歯噛みしながら。
ふと、車外を見やれば。
そこには、美しい夕景が。
「ゆうやけッ??」
「がるっ??」(←訳:茜空??)
夕景を目にした川村さんは、ハッと思い至ります。
この美しい景色に気付くこと、見ることが出来たのは、
ケータイを失くしたから。
もしケータイを失くさなかったら、
きっとぼくもケータイに夢中で
車両内で顔を上げることも無かっただろう。
ケータイを失くして、
その代わりに
ぼくが得たもの――
そんな風に、川村さんは執筆の出発点を話しておられたのですが……。
「さいねんッ、でしたねッ!」
「ぐるがるるるぐぅるるっる!」(←訳:でも災難だけじゃなかった!)
この御本の語り手『僕』も、
もうすぐ、或る大事なものを失おうとしています。
ヒトなら誰しも失いたくない、大事なものを。
いや、まだだ!
まだ失くすわけには行かない!
まだまだ、ダメだ!
足掻く『僕』の前に差し出されたのは、
抗い難い、
なんとも魅惑的な《取引き》の申し出でした。
《この世界からひとつだけ何かを消す。そうすればあなたは――》
「むむむゥ、あやしィッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:けど無視できない!)
何かを得るためには、
何かを失わなくてはならない。
そうと分かっていながら、
痛いほど身に沁みて知っていながら、
『僕』が下す決断は……?
「どッ、どうしようゥッ??」
「ぐるがるるー!」(←訳:難し過ぎるー!)
深刻に、切実に、
けれどユーモアも忘れずに。
失うものと、得るもの、
ふたつが載った天秤はどちらに傾くのか――
さあ、これ以上の解説は不要です。
活字マニアの皆さま、
ぜひぜひ、《僕の失くしもの話》を、一読あれ!
こんざつゥこんざつゥ、だいこんざつゥ!」
「がるる!ぐっるがーるるぐるるる!」(←訳:虎です!トップシーズンだもんね!)
こんにちは、ネーさです。
何がトップシーズンといって、アジサイのお花が綺麗なのは
6月のいま、ですね♪
鎌倉近辺など、アジサイの名所は大混雑しているそうですよ。
本日の読書タイムで御紹介いたします一冊も、
大混雑ならぬ大人気!
さあ、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/0e/b5703819b249e71e7c8b065fbc86d591.jpg)
―― 世界から猫が消えたなら ――
著者は川村元気(かわむら・げんき)さん、2012年10月に発行されました。
2012年、つまり昨年末から出版界で大きな話題となっているこの御本の、
著者・川村さんは、プロの作家さんではありません。
映画好きさんは、御存知でしょうね、
『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などの
映画プロデューサーこそ、川村さん!
「えいがァせいさくしゃさんッ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:そして作家さん!)
この御本が初の著作となる川村さんの、
“書くきっかけ”は何だったのでしょう?
以前に、川村さんがFMラジオ番組にゲスト出演した際、
このようなお話をされておりましたよ。
ぼく、ケータイを失くしちゃったんです――
ええ、嘘じゃなく。
「えええェッ? それはァ~…!」
「がるる!」(←訳:ピンチ!)
もう真っ青になりました。
だってケータイのデータには、仕事関係の連絡先、友人知人のメルアド、
みーんな入っているんですから!
どうしよう、と困りはてて、
そうだ!事務所にとりあえず一報を!と思ったけれど、
肝心のその事務所の電話番号さえケータイの中……
「うわァ~…」
「ぐるる~…」
弱ったなぁ~……。
と、がっくり気落ちし、へこみきって、
よろよろと電車に乗り込んだ川村さんを待っていたのは、
ケータイやスマホを操作する乗客さんたちの姿。
川村さん、羨望と後悔に歯噛みしながら。
ふと、車外を見やれば。
そこには、美しい夕景が。
「ゆうやけッ??」
「がるっ??」(←訳:茜空??)
夕景を目にした川村さんは、ハッと思い至ります。
この美しい景色に気付くこと、見ることが出来たのは、
ケータイを失くしたから。
もしケータイを失くさなかったら、
きっとぼくもケータイに夢中で
車両内で顔を上げることも無かっただろう。
ケータイを失くして、
その代わりに
ぼくが得たもの――
そんな風に、川村さんは執筆の出発点を話しておられたのですが……。
「さいねんッ、でしたねッ!」
「ぐるがるるるぐぅるるっる!」(←訳:でも災難だけじゃなかった!)
この御本の語り手『僕』も、
もうすぐ、或る大事なものを失おうとしています。
ヒトなら誰しも失いたくない、大事なものを。
いや、まだだ!
まだ失くすわけには行かない!
まだまだ、ダメだ!
足掻く『僕』の前に差し出されたのは、
抗い難い、
なんとも魅惑的な《取引き》の申し出でした。
《この世界からひとつだけ何かを消す。そうすればあなたは――》
「むむむゥ、あやしィッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:けど無視できない!)
何かを得るためには、
何かを失わなくてはならない。
そうと分かっていながら、
痛いほど身に沁みて知っていながら、
『僕』が下す決断は……?
「どッ、どうしようゥッ??」
「ぐるがるるー!」(←訳:難し過ぎるー!)
深刻に、切実に、
けれどユーモアも忘れずに。
失うものと、得るもの、
ふたつが載った天秤はどちらに傾くのか――
さあ、これ以上の解説は不要です。
活字マニアの皆さま、
ぜひぜひ、《僕の失くしもの話》を、一読あれ!