「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ~こんざつゥなしッ♪」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!空いてるね!)
こんにちは、ネーさです。
東京都民の私、今日は期日前投票に行ってまいりましたよ。
夕方だったせいか、混雑も行列もありませんでした♪
では、大仕事が済んだ日の読書タイムは、
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 華胥の幽夢 ――
著者は小野不由美さん、画像の新潮社文庫版は2014年1月に発行されました。
先日は『丕緒の鳥』を御紹介いたしましたが、
こちらも人気の《十二国記》シリーズ中の一冊!
『華胥』は『かしょ』と、
『幽夢』は『ゆめ』とお読みくださいね。
「こんかいィもォ、ふぁんたじッくゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:異世界のお話!)
はるかな異界、十二国。
しかし、はるかな異世界は、
平和で美しい夢のような国……とはゆきません。
王朝が生まれては倒れ、
王は道を見失い、
民は困窮する。
この御本に収録されている短編5作品はいずれも、
皆ハッピーで不満もなし♪
とは言えない物語ばかり……。
「ふァ~…」(←ため息してます)
「がるゥ~…」(←こっちもため息)
国を治める側も
治められる側も、それぞれに苦しい。
が、とりわけ、異色な“苦悩”が描かれているのは
御本の二番目に収められた
『乗月(じょうげつ)』
という作品でしょうか。
「いしょくゥ~?」
「ぐるがるるる?」(←訳:どう異色なの?)
民衆をしいたげる暴君を討つ。
では、その後、暴君を討った《首謀者》はどうするか?
ええ、下克上とか革命とか維新とか、
言うのは簡単ですけれど、
やってのけるのは難しいものです。
反乱計画って、大概は事前に権力者側に漏れ、
潰されてしまうものですからね。
下克上が成功するなぁんて、
確率的には、たぶんゼロに等しいくらいの、
超レアケース。
「じゃあァ、もしもォ~…」
「がるぐるぅっるる?」(←訳:成功しちゃったら?)
下克上を成し遂げてしまった、
つまり暴君を討つのに成功してしまった人物が、
月渓(げっけい)さん――
『乗月』の、いわば主役さんです。
暴君から国を救った月渓さん。
官吏たちも国民も彼に感謝しているのに、
月渓さんは鬱々としています。
その理由とは、いったい……?
「こころのォ、おくそこにはァ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何があるの?)
暗鬱を超え、
清々しい読後感をもたらす『乗月』。
ほほえましく可憐な『書簡(しょかん)』。
異世界の、
巨大な歴史のうねりの、ほんの瞬間を切り取ったひとこま。
《十二国記》シリーズのファンの方々は
とうに講談社文庫版の同作を読んでおられるでしょうが、
こちらの新潮社文庫版では
細部に改変が施されています。
特に、漢字が変えてある箇所が目についたように思いますよ。
ファンの皆さまは、ぜひこちらの新版も一読を!
「しりーずのォ、しんさくゥ!」
「がるぐるがるるるぐる!」(←訳:早く読みたいです!)
きょうはァ~こんざつゥなしッ♪」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!空いてるね!)
こんにちは、ネーさです。
東京都民の私、今日は期日前投票に行ってまいりましたよ。
夕方だったせいか、混雑も行列もありませんでした♪
では、大仕事が済んだ日の読書タイムは、
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 華胥の幽夢 ――
著者は小野不由美さん、画像の新潮社文庫版は2014年1月に発行されました。
先日は『丕緒の鳥』を御紹介いたしましたが、
こちらも人気の《十二国記》シリーズ中の一冊!
『華胥』は『かしょ』と、
『幽夢』は『ゆめ』とお読みくださいね。
「こんかいィもォ、ふぁんたじッくゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:異世界のお話!)
はるかな異界、十二国。
しかし、はるかな異世界は、
平和で美しい夢のような国……とはゆきません。
王朝が生まれては倒れ、
王は道を見失い、
民は困窮する。
この御本に収録されている短編5作品はいずれも、
皆ハッピーで不満もなし♪
とは言えない物語ばかり……。
「ふァ~…」(←ため息してます)
「がるゥ~…」(←こっちもため息)
国を治める側も
治められる側も、それぞれに苦しい。
が、とりわけ、異色な“苦悩”が描かれているのは
御本の二番目に収められた
『乗月(じょうげつ)』
という作品でしょうか。
「いしょくゥ~?」
「ぐるがるるる?」(←訳:どう異色なの?)
民衆をしいたげる暴君を討つ。
では、その後、暴君を討った《首謀者》はどうするか?
ええ、下克上とか革命とか維新とか、
言うのは簡単ですけれど、
やってのけるのは難しいものです。
反乱計画って、大概は事前に権力者側に漏れ、
潰されてしまうものですからね。
下克上が成功するなぁんて、
確率的には、たぶんゼロに等しいくらいの、
超レアケース。
「じゃあァ、もしもォ~…」
「がるぐるぅっるる?」(←訳:成功しちゃったら?)
下克上を成し遂げてしまった、
つまり暴君を討つのに成功してしまった人物が、
月渓(げっけい)さん――
『乗月』の、いわば主役さんです。
暴君から国を救った月渓さん。
官吏たちも国民も彼に感謝しているのに、
月渓さんは鬱々としています。
その理由とは、いったい……?
「こころのォ、おくそこにはァ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何があるの?)
暗鬱を超え、
清々しい読後感をもたらす『乗月』。
ほほえましく可憐な『書簡(しょかん)』。
異世界の、
巨大な歴史のうねりの、ほんの瞬間を切り取ったひとこま。
《十二国記》シリーズのファンの方々は
とうに講談社文庫版の同作を読んでおられるでしょうが、
こちらの新潮社文庫版では
細部に改変が施されています。
特に、漢字が変えてある箇所が目についたように思いますよ。
ファンの皆さまは、ぜひこちらの新版も一読を!
「しりーずのォ、しんさくゥ!」
「がるぐるがるるるぐる!」(←訳:早く読みたいです!)