「こんにちわッ、テディちゃでス!
はるがァ~きましたねッ♪」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!雪だけど立春!)
こんにちは、ネーさです。
立春にはちょこっと寒過ぎる今日の読書タイムは、
こちらの新書を御紹介いたしましょう。
活字マニアさんも音楽好きさんも、さあ、どうぞ~!
―― フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか ――
著者は浦久俊彦(うらひさ・としひこ)さん、2013年12月に発行されました。
なんと煽情的な!と
びっくりしちゃう御本の題名ですが、
ええ、気にしないでください、
ここに描かれているのは心理学や精神医学ではなく……
或るひとりの音楽家の生涯です。
「それがァ、りすとさんッ、でスかッ?」
「ぐるがるるるる!」(←訳:天才ピアニスト!)
フランツ・リストさん(1811~1886)。
鍵聖とも称すべき天才音楽家さん、であり、
私たちはリストさんに関する様々な伝説を耳にしていますよね。
その超絶技巧。
その美しい容姿。
そのモテっぷり。
その栄光。
「きょうかしょにもォ~」
「がっるるる!」(←訳:載ってます!)
音楽史の巨人としての鍵聖像。
しかし、著者・浦久さんはそんな上っ面の略伝には
物足りなさを感じていました。
ピアノの天才で、モテまくりで。
それはそうなんだけど、
それだけじゃない。
なぜ、世界はもっと知ろうとしないのか、
理解しようとしないのか、
リストさんがこの世に何をもたらしたのかを。
「うむむゥ~、りすとさんのォ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:偉業の真実!)
どのような時代と国に生まれたのか、
どのようにピアノの基礎を学んでいったのかを追いながら、
著者・浦久さんは徐々に
リストさんの特異性を描写してゆきます。
特異とは、つまり、リストさんの未来性。
“時代を先取りした”と
言い換えてもいいかもしれませんね。
リサイタルという発表/表現形式を創り上げ、
ピアニストなる立ち位置を確立させ、
コンサート・ツアーでヨーロッパ中を巡り、
楽器としてのピアノを完成させる。
そしてまた、
良き教師であり、
最高のアドヴァイザーであり、
援助者でもあったリストさん。
「たくさんのォ、おでしさんッ!」
「がるがるるるる!」(←訳:数えきれないよ!)
天才で、モテて、などというと
人は強欲な金の亡者を連想するでしょうか?
リストさんもそうであったと?
事実は、違いました。
リストさんは
彼に教えを乞いに来る者を拒みませんでした。
紹介状があれば誰でも受け入れたのだそうです。
しかも、
レッスン料は、すべて無料。
「ええッ? むりょうゥ??」
「ぐるるがるるるる?」(←訳:お金を取らないの?)
レッスン料だけではありません。
リストさんはいわゆる慈善公演も頻繁に行っています。
まるで、19世紀にたったひとりでバンドエイドを実現させるかのように。
こうして、次々と崩れてゆく既成の楽聖像。
ページが進むごとに生まれてゆく、
新しい《或る音楽家》の相貌。
「しらなかッたことがァ、いッぱいィ!」
「がるがるるぐるるがる!」(→訳:いま音楽の歴史が動く!)
著者・浦久さんは
リストさんと19世紀の欧州世界を
立体的に、複合的に組み立て、
私たち読み手に分かりやすく
《生きた音=声》
を響かせてくれます。
さあ、本屋さんで、図書館で、
この御本を見つけたら、ぜひ手に取ってください!
激おすすめの一冊ですよ~♪
はるがァ~きましたねッ♪」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!雪だけど立春!)
こんにちは、ネーさです。
立春にはちょこっと寒過ぎる今日の読書タイムは、
こちらの新書を御紹介いたしましょう。
活字マニアさんも音楽好きさんも、さあ、どうぞ~!
―― フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか ――
著者は浦久俊彦(うらひさ・としひこ)さん、2013年12月に発行されました。
なんと煽情的な!と
びっくりしちゃう御本の題名ですが、
ええ、気にしないでください、
ここに描かれているのは心理学や精神医学ではなく……
或るひとりの音楽家の生涯です。
「それがァ、りすとさんッ、でスかッ?」
「ぐるがるるるる!」(←訳:天才ピアニスト!)
フランツ・リストさん(1811~1886)。
鍵聖とも称すべき天才音楽家さん、であり、
私たちはリストさんに関する様々な伝説を耳にしていますよね。
その超絶技巧。
その美しい容姿。
そのモテっぷり。
その栄光。
「きょうかしょにもォ~」
「がっるるる!」(←訳:載ってます!)
音楽史の巨人としての鍵聖像。
しかし、著者・浦久さんはそんな上っ面の略伝には
物足りなさを感じていました。
ピアノの天才で、モテまくりで。
それはそうなんだけど、
それだけじゃない。
なぜ、世界はもっと知ろうとしないのか、
理解しようとしないのか、
リストさんがこの世に何をもたらしたのかを。
「うむむゥ~、りすとさんのォ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:偉業の真実!)
どのような時代と国に生まれたのか、
どのようにピアノの基礎を学んでいったのかを追いながら、
著者・浦久さんは徐々に
リストさんの特異性を描写してゆきます。
特異とは、つまり、リストさんの未来性。
“時代を先取りした”と
言い換えてもいいかもしれませんね。
リサイタルという発表/表現形式を創り上げ、
ピアニストなる立ち位置を確立させ、
コンサート・ツアーでヨーロッパ中を巡り、
楽器としてのピアノを完成させる。
そしてまた、
良き教師であり、
最高のアドヴァイザーであり、
援助者でもあったリストさん。
「たくさんのォ、おでしさんッ!」
「がるがるるるる!」(←訳:数えきれないよ!)
天才で、モテて、などというと
人は強欲な金の亡者を連想するでしょうか?
リストさんもそうであったと?
事実は、違いました。
リストさんは
彼に教えを乞いに来る者を拒みませんでした。
紹介状があれば誰でも受け入れたのだそうです。
しかも、
レッスン料は、すべて無料。
「ええッ? むりょうゥ??」
「ぐるるがるるるる?」(←訳:お金を取らないの?)
レッスン料だけではありません。
リストさんはいわゆる慈善公演も頻繁に行っています。
まるで、19世紀にたったひとりでバンドエイドを実現させるかのように。
こうして、次々と崩れてゆく既成の楽聖像。
ページが進むごとに生まれてゆく、
新しい《或る音楽家》の相貌。
「しらなかッたことがァ、いッぱいィ!」
「がるがるるぐるるがる!」(→訳:いま音楽の歴史が動く!)
著者・浦久さんは
リストさんと19世紀の欧州世界を
立体的に、複合的に組み立て、
私たち読み手に分かりやすく
《生きた音=声》
を響かせてくれます。
さあ、本屋さんで、図書館で、
この御本を見つけたら、ぜひ手に取ってください!
激おすすめの一冊ですよ~♪