テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

虹、追っかけます!

2014-02-06 21:44:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪みィあァ~げてェごらんッ♪」
「がるる!ぐるがるる~♪」(←訳:虎です!空の七色を~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 空にあって、私たちを魅了するものといえば、星、月、太陽、雲……
 そして虹!
 本日の読書タイムは、虹に関する御本を、さあ、どうぞ~!

  



            ―― 【図説】 虹の文化史 ――



 著者は杉山久仁彦(すぎやま・くにひこ)さん、2013年12月に発行されました。
 『A picture History of the Rainbow』と英語題名が付されたこの御本は、
 すべてが虹!
 どこもかしこも虹です!

「びッくりィのォ、にじィづくしッ!」
「ぐるぐるるがる!」(←訳:虹の大図鑑です!)

 空にかかる光の橋、虹。
 古代から現代まで、
 人間の眼を奪い続けてやまない、
 天の弓。

 古今東西の、虹――Rainbowについてのあらゆる研究、データ、図版を
 とことん集めてみせたのは、
 『虹物語』『雲物語』『極光物語』といった御本も著している
 グラフィックデザイナーの杉山さんです。

「すごいィ、ぼりゅーむなのでスゥ!」
「がるるるぅ!」(←訳:重たいよぅ!)

 分厚~い御本の表紙を飾っているのは、
 アイザック・ニュートン卿。
 17世紀の天才物理学者ニュートンさんこそ、
 その著書『光学(Opticks)』で
 白色光の原理、つまり、
 虹ってどういうものなのか?を
 ほぼ解明した科学者さんでした。

 いえ、ニュートンさん以前にも
 虹の問題に取り組んだ学者さんた大勢いたのです。
 古代のギリシャや中国、
 ローマの博物学者プリニウスさん、
 万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチさん……

「でもォ、やぱりィ!」
「ぐるるるがぅーるるる!」(←訳:決定打はニュートン卿!)

 西洋科学史の紆余曲折と
 ニュートンさん以後の光学理論の発展。

 では、東洋では、虹はどのように見られていたのでしょうか?
 近世の日本では?

 それにまた、
 時代、国、研究者(観察者)によって
 虹の色の数は変わります。
 江戸時代の日本の学者さんの目には
 虹は4色、に映ったらしい……?

「むふふふッ♪
 すてきなァでんせつもォ、ありまス!」
「がるぐっる!」(←訳:虹の根っこ!)

 虹の脚のふもとには
 黄金の詰まった壺が埋まっている、というお話ですね。
 『虹脚埋宝伝説(こうきゃくまいほうでんせつ)』と称される同様の民間伝承は
 なんと!
 アイルランド、ドイツなど欧州各地、
 中国、台湾、朝鮮半島、
 そして日本の岩手、青森、長野、高知、熊本でも
 語り伝えられているものなんですって!

「ひゃはァ!」(←掘り当てる気満々!)
「がるっ!」(←同じく掘る気!)

 読み物としてのみならず、
 虹が描かれている絵画、
 虹の写真資料までも徹底的に網羅するこの御本、
 活字マニアさんに、
 虹を追いかける写真マニアさんにも大のおすすめですよ♪
 科学好きな御方も、
 ぜひ一読を~!



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